バレーボールの「世界最高峰のリーグ」を目指す。SVリーグ 大河正明チェアマン インタビュー
―― データベースマーケティングや、サービス向上に不可欠なBリーグID、JリーグID的なものも2シーズン目からですか?
1年目から一応できます。ただ、8割の出来栄え。1人のファンが何回見に来ているかとか年齢層とか、それくらいは分かるようになります。
―― バレーボールは「毎試合行くような濃いファン」が多い印象です。一方でリーグが発展するにはファミリー層はもちろん、「新しい人」「ライト層」に足を運んでもらう必要があると思いますが?
今までのデータがないので何とも言えないのですが、120万人のうちの3割くらいは「初めて見る人」に来てほしいという感覚があります。「みんなでそのチームを応援して楽しかった」という体験が今まで味わいづらいところが、Vリーグにはありました。
今回、SVリーグになって高橋藍選手のような超目玉選手も来てくれて(※イタリアから移籍してサントリーサンバーズ大阪に加入)、メディア露出も増える。そうやって「近くにあるし、応援してみよう」という人が増えてほしいと願っています。
―― チーム側の努力、変化も必要ですね
Vリーグの現場に足を運ぶと、「1年でこれだけ変わるんだ」と感じることがありました。Bリーグに関わっていた人も、結構SVリーグのクラブに流れていて、良い意味でエンタメ性が「伝播」しているとも思います。
―― Bリーグの初年度は田臥勇太選手が出場する栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)戦に、アウェイゲームでもお客が詰めかけました
ヴォレアス北海道のホーム開幕戦はサントリーサンバーズ大阪との試合ですが、旭川の体育館(リクルートスタッフィング リック&スー 旭川体育館)はあまり大きくないこともあり、早々に売り切れました。
高橋藍選手みたいなスターがいると、そういうことも起きやすくなる。お客が集まりすぎると、トラブルにつながったりもするのですが、サービス業は怒られるところから始まる部分もあります。