老いることに、恐怖心はないーーとことんポジティブ、蛯原友里が愛され続ける理由
先日、第2子の妊娠を公表した蛯原友里。かつて社会現象にもなった“エビちゃんOL”ブームから10年以上が経ち、盛衰激しいモデル業界において今なお輝きを放ち続ける。自身の原点、ブーム全盛期、そして “家族”について語る彼女には、一片の偽りもなかった。不惑の40代、「年齢を重ねるのは楽しい。老いは怖くない」と言い切る、エビちゃんの『愛される理由』とは。(取材・文:山野井春絵/撮影:木村哲夫/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
挫折知らずのスーパーポジティブ エビちゃん
2000年代の女性ファッションを象徴する存在、“エビちゃん”こと蛯原友里(41)。『CanCam』の専属モデルを務めて絶大な支持を受け、世に“エビちゃんOL”と呼ばれる一大ファッションブームを巻き起こした。当時はドラマ、バラエティー番組などへのテレビ出演もめざましく、タレントや俳優へ転向するかとも思われたが、2009年に結婚、2015年に第1子となる男児を出産してからは、映像で見かける機会が減っていた。 「テレビ出演をあえて控えていた、というわけではないんです。出産を経て、子育てにも集中したい、家庭と仕事のバランスを取りたいと思い、一番自分がやりたいことは何だろう?と見つめ直してみたら、やっぱりモデルのお仕事だったんですよね」 キラキラした笑顔。エビちゃんは、今でも雑誌で見た通りの明るい印象だ。 だが誰しも、何かしら挫折感を味わうことはあるはずだ。この人にも、何か苦節のストーリーはないか。失礼ながらそんなふうに探りたくなって、質問をぶつけてみた。
「何でしょうね、小さいときから、いつでも未来志向というか。何か悩んでいることがあっても、『これを解決すれば、どうにかなるじゃん』って、勝手に前を向ける性格なんですよね。これは、双子の妹と一緒にずっとスポーツを頑張って、『これをクリアすれば達成感がある!』という気持ちを何度も味わってきたからかな、と思っているんです」 「だめになったらどうしよう」とふと不安になるときも、「宮崎には帰る場所がある、自分を応援する家族がいる」と思えば、暗雲はすぐに吹き飛んだ。絶対的な味方がいるという安心感が、エビちゃんの心をいつも晴れやかにするのだという。