「俺の子ども産んで。40万渡すから」農家の男性に言われて…ドン引きした30歳女性の“まさかのその後”
「子どもを産んでくれ」からの「とんでもないLINE」
実際に会ってみると、彼は地元の観光地を案内するなどもてなしてくれたのですが、気になることが見えてきました。 「『服はおしゃれだけど、腕が立派だね~』と、私の体型をいじってきてモヤモヤしました。付き合ってもいないし初対面なのに肩を触ってきたり、スキンシップは多かったです」 二人は事前にInstagramでつながっていました。大学時代にアメリカへの留学経験がある綾香さんは、英語でやり取りできる友達も増やしたいので、英語でインスタをあげていました。ところがそのことについて、タケルさんは「英語はやめてよ」と言うのです。 付き合ってもいないのにまるで「俺のもの」と言わんばかりで、モラハラ臭がしますね。 タケルさんからはさらに、「子どもを産んでくれ。40万渡すから、それで家のことはやってほしい」とも言われたそうです。 「もし結婚したら無償の労働力として期待され、農業と家事でこき使われると思いました。 家に帰るとタケルから『おっぱいの写真を送って』とLINEが来てさらにドン引きして、次の男性を探そうと決意しました」
綾香さんと農家男性の「意外なその後」
新しい出会いを求めた綾香さんはその後、北関東に住む東京出身の男性とマッチングしました。その彼は転勤で北関東に来ており、東京に本社がある企業に勤めています。二人の中間地点で会ったり東京でデートをしたりを繰り返し、お付き合いに発展し、結婚したのです。 「夫は分娩費用も出すし、自分も育休取得するから子どもが欲しいと言って、それを実行しました。私に家事を期待することもないし、裏表がない人格者だと思います」 綾香さんは現在、お子さんも生まれて東京のベッドタウンにお住まいです。 ちなみに出産にかかった費用を聞いたところ70万円超。冒頭の移住婚支給額を軽く超える額です。
「60万円のために移住婚」がまったく現実的でない理由
そんな綾香さんに、「移住婚したら60万円支給」について印象を聞いてみました。 「それがきっかけで地方の人と結婚する人はいないと思います。例えば私は無痛分娩で出産しましたが、もし例の北海道の農家の男性と結婚していたら、近場にそんな医療機関もなかったと思いますね」 なお、綾香さんは今も北海道農家の彼と、Instagramではつながっています。その情報によると、彼はその後結婚して子どもも生まれたようです。お相手の女性は、東北地方在住のようでした。 都会の女性と、都市部を除く地方の男性との結婚は、難しいのではないでしょうか。よほど想い合っていれば話は別ですが。都会の女性の方が、地方の男性の価値観や事情に合わせるメリットがないと思うのです。 ※個人が特定されないよう一部脚色してあります。 <取材・文/菊乃> 【菊乃】 恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
女子SPA!