年収600万円の55歳・会社員「役職定年」で年収大幅減の悲劇…老後に「給与+α」を確保する方法【人材開発コンサルタントが解説】
目標を達成するために…1ヵ月でどれくらい稼げばいい?
目標ゾーン(1)これまでの「6割の収入」を確保する ・年収600万円×6割=360万円。 ・300万円との差額、60万円を稼ぐ方法を考える。 →60万円を12ヵ月で割ると、1ヵ月5万円稼げばOK。 付加価値を高めて今の会社に残る方法もあれば、「スキルシェアサービス」「スキル派遣サービス」に登録して、収入アップを目指しましょう。 【ケース1】今の会社で付加価値を高め報酬をアップしてもらう →「スキル&年収&労働期間アップ」を目指して努力し交渉する 【ケース2】月5万円の副業を探す →「スキルシェアサービス」に登録して稼ぐ ちなみに、「スキルシェアサービス」とは、自分のスキルを登録して依頼を待つサービスのことを指しています。 【ケース3】月額5万円の顧問先を見つける →「スキル派遣サービス」に登録して稼ぐ なお、「スキル派遣サービス」とは、一般的な人材派遣というより、専門性やスキルを特定して派遣するサービスのことを指す造語です。
年収目標が「これまでの8割・これまでと同等・これまで以上」の場合
目標ゾーン➁これまでの「8割の収入」を確保する ・年収600万円×8割=480万円。 ・300万円との差額、180万円を稼ぐ方法を考える。 →80万円を12ヵ月で割ると、1ヵ月15万円稼げばOK。 月額15万円に該当する、少しボリュームのある仕事を探しましょう。 もし、あなたが社内で部下に教えられるような「得意な分野」や「専門知識」があれば、講師として研修講師やオンライン講座の運営、大学講師の募集に応募することも可能です。 【ケース1】月額15万円の顧問先を見つける 「スキル派遣サービス」に登録して、複数の顧問先を見つけるか、自分のつてを使って顧問先を見つける 【ケース2】月1回研修講師(15万円)を務める 「研修講師・オンライン講座」を受注・構築する 【ケース3】月複数回実務家教員(15万円)を務める 「大学講師」の募集に応募する 目標ゾーン(3)これまでと「同等の収入」を確保する ・年収600万円×10割=600万円。 ・300万円との差額、300万円を稼ぐ方法を考える。 →300万円を12ヵ月で割ると、1ヵ月25万円稼げばOK。 転職もよし、付加価値の高いコンサルティング等の副業をするのもいいでしょう。 【ケース1】合計金額が月額25万円になるよう、スキル派遣サービス等を組み立てる 「スキル派遣サービス」に複数登録する 目標ゾーン(1)➁で紹介したような、5万~10万円程度の単価の仕事を複数こなして合計月額25万円になるよう、自分で組み立てる。 【ケース2】転職する 「転職する」を参考に、「転職の4つのパターン」の中で、もっともあなたの知識・スキル・コンピテンシーが活かせる企業に転職する 【ケース3】月額25万円のコンサルティング先を見つける 「コンサルタント」として独立を参考に、月額25万円の対価に見合うよう、「顧問よりさらに一歩進んで、業務改善や社内教育などのコンサルティング」を手がける 目標ゾーン(4)「これまで以上」の収入を確保する ・年収600万円×1.2倍=720万円。 ・300万円との差額、420万円を稼ぐ方法を考える。 →420万円を12ヵ月で割ると、月に35万円稼げばいいのですが、この場合には、いっそのこと、高い年収を稼げる企業に転職するか、起業して高い年収を目指すといいでしょう。 【ケース1】転職する 特にあなたの知識・スキル・コンピテンシーを高く評価してくれる企業を探して、年収720万円以上の企業に転職する(例:エグゼクティブ転職サービス等) 【ケース2】コンサルタントとして独立する コンサルタントとして独立し、月額30万円のクライアントを2件以上見つける なお、コンサルタントとしての稼働日数が少ない場合は、「スキル派遣サービス」や、「オンライン講座」「研修講師」なども兼業できる。 【ケース3】起業する あなたのもっともやってみたい仕事、得意な仕事で独立する。ただし、起業するための最小限の費用は必要となる。 田原 祐子 人材開発コンサルタント/ナレッジ・マネジメント研究者
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