「情報提供の予定ない」 容疑者の弁護人が文書 北九州死傷事件
北九州市小倉南区のファストフード店で中学生2人が刺され死傷した事件で、福岡県弁護士会北九州部会は、会所属の弁護士2人が殺人未遂容疑で逮捕された平原政徳容疑者(43)の国選弁護人に選任されたと25日、明らかにした。 【地図】容疑者の自宅と事件現場の位置関係 同会によると、選任は24日付で小倉簡裁の職権によるもの。平原容疑者が19日に逮捕されて以降、会は突然逮捕された人などを対象に無料で相談できる当番弁護士を派遣したが、正式な弁護人が選任されない状況が続いたため24日、職権で選任するよう簡裁に申し入れたという。 刑事訴訟法は、容疑者が精神上の障害やその他の事情で弁護人が必要か判断できない疑いがある場合、裁判所が職権で選任できると定めている。 選任された弁護人2人は25日、報道機関向けに文書を出し、少なくとも当面の間は平原容疑者の認否や供述態度などに関し、情報提供を行う予定はないとした。(興津洋樹)
朝日新聞社