「所詮スマホでしょ…」なんて思ったら大間違い。プロも感激する“Xiaomiライカ”の懐の深さ
第一回、第二回と「Xiaomi 14 Ultra」(19万9900円)のカメラとしての実力の高さを紹介してきました。もはやスマホであることを忘れそうな勢いの本機ですが、撮影を楽しめる機能はまだまだありますよ。 【撮影した写真を詳しく見る】
■何気ない風景写真が作品っぽくなる“ライカ透かし”が趣深い
“透かし”とは、焦点距離や絞り値などの、撮影の設定が表示されること。SNSにアップするときにも撮影データが見られるのはちょっと特別感があって、カメラ好きにはうれしいポイント。 何度見てもメインカメラの高精細さには驚かされます。なんてことないスナップですが、ライカのロゴとハイコントラストなモノクロで、往年の名スナップ感が醸し出されます。 橋の欄干に止まるハトを撮ろうとしたら、ちょうどもう一羽のハトが飛んできた瞬間。偶然の1枚ですが、ハトのバランスが神がかっていて今回撮影した作例の中でもお気に入りの1枚です。モノクロ写真にライカの透かしが映えます。 RAW撮影時には透かしを入れることはできないのですが、後から透かしを入れることは可能です。なお、撮影時よりも選べる透かしのバリエーションが多いです。
■レンズ交換式の一眼レフカメラが1台のスマホに集約されているような使い心地
ライカのクアッドカメラシステムは12mm~240mmまでの6つの焦点距離をカバーしています。その中でも23mmのメインカメラにはF値1.63~4.0の無段階可変絞りが採用されています。 絞りを動かすことで、取り込む光の量を調整するとともに、被写界深度(ピントが合う範囲)を深くして、画面全体にピントの合った、シャープな画像を得ることができます。 絞り値を変えることで、ピントの合う範囲を調整できます。上の写真ではキヤノンのロゴにピントが来て、レンズはボケることで、ロゴ部分が強調されます。 下の写真は、被写体であるカメラ全体にピントが合ってシャープに写っているので、ブツ撮りで被写体の全体をしっかり見せたいときに適しています。 ほかにも、広角レンズで大胆な構図のポートレート撮影に挑戦してみたり… メインカメラで見せたいものにピントを合わせて周りをぼかしたりと、使用感はまるで“レンズ交換式の一眼レフカメラ”のよう! 本格的すぎます。