背番号未定……期限付き移籍か、レアルトップチーム抜擢か、久保建英の行先が揺れている理由とは?
ラ・リーガの夏の移籍期限となる9月2日が迫ってきたなかで、今夏にFC東京から名門レアル・マドリードへ移籍した、日本代表MF久保建英(18)を巡る動きが再び慌ただしくなってきた。 スペインメディアが現地時間21日になって、久保がRCDマジョルカへ期限付き移籍する可能性が高くなったと一斉に報じた。かつてFW大久保嘉人(ジュビロ磐田)やMF家長昭博(川崎フロンターレ)がプレーしたマジョルカは、今シーズンからラ・リーガ1部へ復帰。17日の2019-20シーズン開幕戦では、FW乾貴士(31)が所属するエイバルに2-1で勝利している。 久保はカナダ・モントリオールで行われたサマーキャンプから、レアル・マドリードのトップチームに帯同。バイエルン・ミュンヘン、アーセナル、アトレティコ・マドリードと対戦した北米遠征に続いて、トッテナム・ホットスパー、フェネルバフチェと対戦したドイツ遠征でもメンバー入りした。 いずれも途中出場ながら、プレシーズンマッチではアーセナル戦を除く4試合でピッチに立った。合計103分間のプレーでゴールこそあげられなかったが、攻撃面で印象的なプレーを何度も披露。マドリードを拠点とするスポーツ紙『アス』は「結果としては報われていないが、いくつかの瞬間でクオリティーを発揮し、彼がもつ才能を見せた」と久保をポジティブに評価していた。 今月7日に行われたオーストリア遠征で初めて招集外となった久保は、今シーズンの主戦場となる予定のBチーム、レアル・マドリード・カスティージャに初めて合流。今シーズンから指揮を執る往年のレジェンド、ラウル・ゴンザレス監督(42)のもとでプレシーズンマッチ3試合に出場し、25日に行われる3部リーグに相当するセグンダBの開幕戦へ照準を合わせていた。 しかし、プレシーズンマッチで見せた好パフォーマンスが、久保に対する風向きを一変させる。ラ・リーガ1部の5チームから期限付き移籍のオファーが届き、なかでも現役時代に「怪物」と呼ばれた元ブラジル代表FWロナウド氏(42)がオーナーを務める、バジャドリードでの「武者修行」がクラブ間で合意間近な状況にあるとスペインメディアで報じられた。