今年で「りぼん」創刊70周年!人気作家12名の描き下ろしイラスト&表紙で振り返る歴代人気作たち
『ちびまる子ちゃん』〈さくらももこ・著〉
1986年8月号で連載が開始され、現在も不定期連載中。さくらももこ氏が小学生時代を過ごした1970年代の静岡県を舞台に、小学3年生の“まる子”とその家族や友達との日常生活が描かれている。ぐうたらで少しずる賢いまる子のキャラクターは、同年代の読者だけではなく、かつては小学生だった大人世代からも共感を得た。1990年よりフジテレビ系にてTVアニメ化されると、主題歌の「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)が第32回日本レコード大賞を受賞するなど社会現象となった。人気は全国のお茶の間に広がり、アニメは現在も放送中。さくら氏が永眠した2018年以降は、アシスタントを長年務めた小萩ぼたん氏が作画を担当している。コミックス既刊1~18巻(以下続刊)。
『姫ちゃんのリボン』〈水沢(みずさわ)めぐみ・著〉
1990年8月号~1994年1月号で連載。おてんばでボーイッシュな中学生・野々原姫子が、“人間界に存在する人誰にでも変身できる魔法のリボン”を手にすることで始まる王道ファンタジー作品。変身のワクワク感だけでなく、明るさの裏に“自分への自信のなさ”に悩んでいた姫子の成長、そして同級生の大地との恋、魔法界に暮らす王女・エリカや魔法によってしゃべるようになったぬいぐるみのポコ太との絆など、青春における大事なことがたくさん詰まったストーリーが愛される不朽の名作。1992年にはTVアニメ化、1993年にはミュージカル化もされた。コミックス全6巻(文庫版)。
『ママレード・ボーイ』〈吉住渉(よしずみわたる)・著〉
1992年5月号~1995年10月号で連載。高校生の小石川光希は、両親から離婚と同時にもう1組の夫婦とパートナーを入れ替えて再婚することを告げられ、同級生の松浦遊と同居することに。事実を受け入れられない光希は、平然とした態度の遊と衝突するが次第に惹かれていき…。同級生との“ひとつ屋根の下”というシチュエーション、遊の本音のみえないミステリアスさ、そして1990年代初期のトレンドだった都会的な男女の恋愛模様を描いた“トレンディドラマ”のようなストーリー展開を、当時の読者はドキドキしながら見守った。1994年にTVアニメ化。2001年には台湾で実写ドラマ化、2018年は日本でも実写映画が公開された。コミックス全5巻(文庫版)。