【オートレース】森且行、「クラッチが…」最下位発進で勝ち上がりに暗雲~伊勢崎G1シルクカップ
オートレーサーの森且行(50)=川口・25期=は9日、群馬県伊勢崎オートレース場で開催中のG1「伊勢崎市誕生20周年記念・第48回シルクカップ」初日・第4R「予選」に出走。8車立ての7枠からスタートしたが、大外の篠原睦に先行を許し、序盤から最後方へ置かれる厳しい展開に。その後、周回を重ねるも、本来のスピードとは程遠く、まるで前へ進んでいく気配なく、最後の最後まで8番手のままあえなくゴール線を通過した。勝ったのは早めに先行抜け出しに成功した地元の鈴木聡太だった。 初日から痛恨の最下位ゴールとなってしまった森は、険しい表情を浮かべるどころか、あまりに迫力を欠くマシンに一周回って、むしろ終始苦笑い混じりの面持ちで不本意な一戦をコメントした。 「う~ん、クラッチです。チェンジを入れた瞬間からずっとクラッチが滑ってしまって、全開にできませんでした。もう、自分でびっくらこいた~。クラッチが滑っちゃうので全然追いつかないし、本当に疲れちゃいましたよ。もう、ひどいなあ。前回の川口では問題ナッシングだったんだけれどね…」 レース後は、同じ25期生の永井大介や有吉辰也、仲のいい後輩の松尾啓史といった超一流たちに、悩ましい状態を報告し、戻ってくる助言に耳を傾け続けていた。 この大敗で、いきなり勝ち上がりロードにイエローランプが点灯してしまった。「とりあえず厚くしたクラッチを何とかしないとね」とじっくりパーツを眺めながら対策に取りかかった。唯一の救いは、惨敗の原因が「クラッチの厚さ」と判明していること。まずはそのぜい弱な点を速やかに改善し、2日目以降の巻き返しに取りかかる。
報知新聞社