新春インタビュー サッカー日本代表・森保一監督「FIFAランクでわれわれより上(日本は15位)のチームと戦いたい」 世界一へ選手層、戦術の幅広げる
――前回大会とは異なり、最終予選後に1年という長い時間がある
「戦術的なことを試すことと、力のある選手を新たに招集してできる限り見たい。負けることも覚悟しながら、でも最終的にはチームの力を付けることができるようにチャレンジしなければいけない。最終的に(W杯で)勝つために試すべきところは試して、少しでも高みにいけるように上積みしていきたい」
――欧州や南米の強豪との親善試合は
「やりたいです。山本さん(昌邦、ナショナルチームダイレクター)たちには、『とにかく強いチームと戦いたい』『他の大陸のチームと対戦したい』とは伝えています。FIFAランクでわれわれより上(日本は15位)のチームと戦いたい。(敵地に)出向くこともやっていきたい」
――日本が強くなっていくうえで必要と考えることは
「競技としての強化は絶対に忘れてはいけない。その上で一丸で戦う。(サポーターも含めて)共闘と言わせてもらっているが、共闘応援の輪が広がると、チームのパワーに変わっていくと感じる。応援のエネルギーが現場に伝わってきて、勝つ可能性を高めるパワーにつながると思う。そこ(に対する考え方)は相当変わったと思う。現場と周りの環境の融合のパワーがないと、あの場(W杯)では勝てない。皆さんのお力にかかっているので、よろしくお願いします」
★W杯の行方
アジア最終予選のC組で、6試合を終えて勝ち点16で首位の日本は、3月20日の次戦・バーレーン戦に勝つと3試合を残して2位以上が確定し、8大会連続の本大会出場が決まる。引き分けでも他国の結果次第で可能性がある。最終予選は18チームが3組に分かれ、各組2位以上が出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。