3億円の資産でミニリタイヤした女性、経済的自立までの戦略を語る。──そして、なぜ彼女は職場復帰を望むのか?(海外)
サビーナ・ホロックス氏はミニリタイアを終え、ストレスの少ない仕事に復帰する計画を立てた。 彼女と夫は純資産200万ドル(約3億円)で経済的自立を達成した。 経済的に自立したミレニアル世代の多くは、早期退職を拒み、仕事による充実を求めている。 41歳のサビーナ・ホロックス氏は、幼い娘の子育てに集中するため、6桁(数十万ドル[数千万円])の収入をもたらしていた管理職から引退した。しかし、3年のミニリタイアをへた今、仕事に復帰したくてうずうずしている。 彼女と夫は200万ドル(約3億円、1ドル=150円換算。以下同)少し手前の純資産を有し、彼女が2021年に退職するまでは、ほぼ同額の年収を得ていた。夫はそれ以降の数年で収入がほぼ倍増し、妻ともども仕事をやめて早期退職できる状況にあるが、そうするつもりはない。 まもなく娘が保育園へ通うようになったら、サビーナ氏は仕事を再開するつもりだそうだ。ただし、以前のようなストレスの多い役職に就くつもりはない。その代わりに、自分のやりたいことをする余裕ができた彼女は、ファイナンシャルプランナーやコーチとしての活動を検討している。 「私たちは特別なことは何もしていない──私たちがミリオネアになった方法はとても退屈だ」とサビーナ・ホロックス氏はBusiness Insiderに話してくれた。「ほかのほとんどの人には、理解もできないだろうと思う。豊かになるには、無理をする必要も、いろんな取引をしたり、派手な行動をとったりする必要もない。大切なのは、長年にわたる自制心と一貫性だ」 経済的自立(FI、Financial Independence)を達成した、つまり仕事をしなくても生活するのに十分な資産を手に入れたミリオネアの多くは、FIREの後ろ半分が意味する早期退職(RE、Retire Early)を拒否するようになった。彼らのなかには、早期退職をしてはみたが、メリハリのない日々の生活に嫌気がさした人もいれば、ストレスの多い仕事はやめたが、代わりにもっと気楽なことを始めた人もいる。また、子供たちに仕事の大切さを教えるためにそのまま働き続け、さらに出世する人も少なくない。