3億円の資産でミニリタイヤした女性、経済的自立までの戦略を語る。──そして、なぜ彼女は職場復帰を望むのか?(海外)
早期退職をやめて仕事に復帰
出産後、夫が育児休暇を取り、サビーナ氏は管理職に復帰した。ある日、彼女は出席したくもない会議に8時間も拘束され、その日のうちに退職を決心した。 「子供と一緒にいる時間を削ってまで、ウェブサイトの見た目とかリストの項目などを相談するためにひとつの部屋に8時間も閉じ込められたくないと思った」とホロックス氏は言う。「夫は、じゃ、やめればって感じだった。賃貸物件から十分な収入があったし、夫の仕事も順調だったので、私が仕事を続ける必要はなかったのだ」 夫妻は支出に対する考え方も寛容になり、有意義な経験にお金を使うようになった。先月、彼女は娘と母親を連れて、大西洋横断のクルーズ旅行をすることにした。 「私たちは、そういうことができるようになったのだ。20代の頃に多大な犠牲を払ってきたからだと思う」。そしてこう付け加えた。「結婚式は質素で、小さな家に住んで、結婚してからのほとんどの時期で、車も1台しかなかった」 それなのに、ホロックス氏は仕事に復帰することを考えている。ただし、高い給料を得る必要も、権威ある役職を目指す理由もないので、ファイナンシャルコーチになって、経済的自立を目指している人々をサポートするつもりだ。 「ファイナンシャルアドバイザーの多くが、複雑なアドバイスをしていて、本当の意味での透明性に欠いていると思う」と彼女は言う。「それに、ファイナンシャルアドバイザーの多くは、クライアントの利益を第一に考えていないし、彼ら自身が豊かではない」 彼女は、自分には少し荷が重いかもしれないと思い、人々が専業の母親の言うことに聞く耳をもつかどうか不安を感じることもあるが、それでも、経済的に自信をもてるようになりたいと願う人々をサポートする気は変わらないそうだ。また、自身のブログ「 The Moneyaires 」も続けるつもりだ。 「その道を歩んだ経験がある誰かから学ぶことに勝る方法があるだろうか?」
Noah Sheidlower