大谷翔平の古巣凱旋に、一部の地元ファン複雑「スタンディングオベーションを受けるオオタニの姿を見たくない」→「すべてはオーナーの失敗」となだめるコメントも
現地9月3日と4日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地エンジェル・スタジアムでロサンゼルス・エンジェルスと2連戦を行なう。大谷翔平がビジターの選手としてエンジェル・スタジアムで公式戦をプレーするのは初めて。 【動画】現地3月26日に行なわれたエンジェルス対ドジャースのオープン戦で、エンジェルスが大谷を歓迎したトリビュート動画と、大谷の反応をチェック! 大谷は2018年から23年までの6年間エンジェルスに所属。新人王(18年)にはじまり、2度のMVP(21、23年)に本塁打王(23年)、2度のシルバースラッガー賞(21、23年)など数多くのタイトルをエンジェルスの選手として受賞した。 ドジャースに移籍後の24年3月26日には、オープン戦でエンジェル・スタジアムに凱旋。初回の第1打席に向かう際に、スクリーンにエンジェルス時代の大谷の活躍をまとめた約1分間のトリビュート動画が流されると、エンジェルスのファンはスタンディングオベーション。大谷はヘルメットを取って歓声に応えた。 今回、公式戦で初めてエンジェル・スタジアムに凱旋する大谷に対して地元ファンは、「オオタニがキャリア記録に並ぶ46本目の本塁打を放つことを願う」「エンジェル・スタジアムに戻ってくる姿を見たい」などと試合を心待ちにしている様子だ。 一方で、エンジェルスを退団してドジャースに移籍した大谷に対して、「スタンディングオベーションを受けるオオタニの姿を見たくない」と辛辣なコメントを残すファンも。これには、「オフに(エンジェルスのオーナーの)アート・モレノがオオタニに契約オファーをしなかった。エンジェルスのファンがオオタニに拍手を送るのは責められない。すべてはモレノの失敗だ」と指摘するコメントが付いた。 昨オフ、FAになった大谷を巡って複数球団による空前の大争奪戦が勃発。代理人のネズ・バレロは移籍先がドジャースに決まった後、「エンジェルスには、あらゆるチャンスがあった」と発言した。エンジェルスのオーナーのモレノは、大谷側から受けた他球団と同じ10年7億ドル+約97パーセントの年俸繰り延べ契約の提案を断り、獲得オファーを送らなかった。 実際、大谷もエンジェルスからオファーがなかったことを認めた。現地9月2日の試合後、エンジェルスに関する質問を受けると、「エンジェルスがどうこうというより、高く評価してくれた球団に対してありがとうございますっていう気持ち」と語り、「もしエンジェルスから10年7億ドルのオファーを受けたら残留もあったのか?」という記者からの質問に、「実際されていないので、たらればのことは言えないです。いまはこのチームで、ワールドシリーズで勝つことを目標に頑張っている」と応じた。 エンジェル・スタジアムで行なわれるエンジェルス対ドジャースの2連戦は、日本時間4日と5日のそれぞれ10時38分に開始される。はたして大谷はどのようにエンジェルスのファンに迎え入れられ、そしてどのような活躍を見せてくれるのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】
- 「明日のエンジェルス戦、ショウヘイを休ませようと思っていた。それでいい?」ド軍指揮官のご機嫌ジョークに、「大谷翔平ファンの皆さん、心配しないで」とMLB公式がフォロー
- 「卒業生が母校を再訪するように、大谷翔平は大きな目標に向かってアナハイムに戻って来る」エンジェルス地元紙が感慨
- 大谷翔平を拒否したエンジェルス・オーナー、「後払いに興味がなかった」と米紙報道「呼び戻す機会をモレノが阻止した」とエ軍メディア嘆き
- 「エンジェルスのファンはこの記事を見ないほうがいい」当時FAだった大谷翔平側からのオファーにオーナーは「“最悪の二文字”を言い放った」と地元紙
- “ケチで無能”と揶揄されるエンジェルスオーナー、大谷翔平陣営からの提案を拒否していた!「ファンからの批判がさらに強くなる可能性が」とエ軍メディア