2025年大河ドラマ主演の横浜流星、驚異の逸話に先輩俳優・阿部寛も「なまじの根性じゃない」【日曜日の初耳学】
■阿部寛、いきなり大河主演の横浜に「すごい勇気があること」
横浜が今回演じる蔦屋重三郎を映画『HOKUSAI』で演じたのが、バラエティにほとんど出ない先輩俳優・阿部寛。今回、そんな阿部が「流星のためなら」と緊急出演し、横浜について語った。 「(蔦屋重三郎役を)よくやるな、と。俺すごく難しかったぞ、と言いましたね。めちゃくちゃ難しいですよ、あの役は。有名人ではないだけにいろんなメリハリが要求されるから。そこ挑戦したか、と思ってね」と阿部。大河ドラマ初出演にして初主演であることについても「大御所を見ながら『こういう風に作っていくんだ』と、そういうのを何作かやって身につけていくんだけど、そこをいきなり主演。彼の場合はその若さでやるって決めたんだから、それはすごい勇気があることだと思う」と称えた。 そして、横浜と共演した際に驚いたエピソードについて「気を失うシーンで流星に『気を失ったことあるか』って聞いたら、数えきれないほどあるっていうんだよ。空手で、耐える稽古をするときに気絶するんだって。それ聞いた時、『半端じゃねえな、こいつ』と。なまじの根性じゃないんでしょうね」とも打ち明けた。 一方、そんな阿部を横浜も尊敬のまなざしで見ている。横浜は、『DCU』で見た座長・阿部寛について「あんなに経験のある先輩でも現場で常にセリフを確認していたし、誰よりも先に現場に入って背中でみんなを引っ張って。芝居もそうだし、現場での佇まいも学びになりました」と実感込めて口にした。
■横浜、藤井道人監督は「言葉じゃ言い表せないような関係」
番組では、そんな横浜の人物像にも迫った。プライベートをよく知る人物として登場したのが高校時代の同級生、岩谷と三原。そして、俳優人生一番の恩人・藤井監督だ。 横浜の高校時代について、まずは三原が「球技が苦手だったり泳ぐのが苦手だったりしたんですけど、へんてこなフォームだけど投げるボールは速かったり、息継ぎがわからないから25mを(息継ぎなしで)全力で泳いでタイムはとてつもない、とか。身体能力ですべてをカバーしてました」と証言。横浜が原案、岩谷が執筆した小説「選択」を上梓した岩谷は「原稿データを渡したら毎回修正点を数千から1万字、送ってきてくれて」と“1万字の修正ラリー”が行われていたことを暴露。「原案が流星となっているんですけど、けっこう流星の血が通っています」と、横浜のストイックさが滲むエピソードを明かした。 インタビューでは、20代前半で経験した下積み時代の苦悩についても打ち明けた横浜。そのさなかにあった8年 前に知り合い、今もほぼ毎日連絡を取り合う“兄”のような存在が、藤井監督だ。映画『正体』(11月29日(金)公開)まで何度もタッグを組んできた2人。改めて横浜の印象を聞かれた藤井監督が「誠実さですかね、作品に対しての。作品を待ってくれている人たちのために手を抜かない。みんなができることじゃない。携帯電話を絶対現場に持ち込まない。台本も持ち込まない。ストイックな奴だなと」と語ると、横浜も「言葉じゃ言い表せないような関係だと思っています。何者でもないときから戦って、それをお互い共有し合っているので」としみじみ語り、8年来の濃密な信頼関係を滲ませた。