標高2,000m超の天空ハイキング! 日本百名山「美ヶ原」起伏ゆるやか&高原歩き「コースガイド」
■北アルプスを一望できる展望地・王ヶ鼻
王ヶ頭からの景色は絶景であったが、王ヶ鼻からの大パノラマもまたすごい。王ヶ鼻からは麓に広がる松本市街、その奥には北アルプスを一望できる。 標高こそ2,008mと王ヶ頭よりも低い王ヶ鼻だが、南は乗鞍岳(のりくらだけ)から北は白馬岳(しろうまだけ)まで望め、ファインダーに全て収められないほどの光景に筆者もつい見とれてしまった。 王ヶ鼻へは王ヶ頭ホテルに宿泊している人たちでも賑わう展望地だが、早い時間帯に行くことで絶景を独り占めできる。
■王ヶ鼻からトレイルコースを通り周回
スタートから王ヶ頭ホテルまでは平坦な道が続くため、ハイキングコースというよりも観光地気分で歩いていたが、王ヶ鼻からはトレイルコースとなる。 トレイルコースといっても起伏は穏やかで、アップダウンは少なく歩きやすい。 王ヶ鼻から40分ほど歩いたところに烏帽子岩(えぼしいわ)という展望地がある。これまでの広大な草原とは違い、切り立った崖の上にある烏帽子岩からみる景色は新鮮に感じるだろう。筆者は高所恐怖症ではないが、高度感に少しゾワゾワとしたくらいだった。 烏帽子岩から25分ほど歩いたところでトレイルコースは終わり、再び美ヶ原の草原を歩き、山本小屋登山口へと戻る。烏帽子岩からは約1時間で到着する。
■天空の台地をハイキングしながら絶景を満喫しよう
長い時間をかけ急登を登り、たどり着いた山頂からの景色に感動するのもいいが、たまにはゆったりと清々しい風が吹き抜ける草原をのんびりと歩きながら景色を堪能するのも悪くない。 晴れた日を狙って美ヶ原ハイキングへとでかけてみてはどうだろうか。 〈登山ルート〉 山本小屋登山口⇒(1時間10分)⇒王ヶ頭⇒(25分)⇒王ヶ鼻⇒(40分)⇒烏帽子岩⇒(1時間)⇒山本小屋登山口 山歩 ヨウスケ(さんぽ ようすけ) アウトドアフリーライター/ブロガー。キャンプを中心に登山や渓流釣り(てんから)を楽しんでいます。 「荷物はできるだけ身軽に」バックパックひとつにまとめて一人で行動しています。
山歩 ヨウスケ