小池都知事が記者会見1月25日(全文1)2019年度予算案、一般会計は過去最大
東京都の小池百合子知事は18日、都庁で定例記者会見を行い、2019年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度比5.9%増の7兆4610億円となり、1992年度の7兆2314億円を超えて過去最大となった。 【動画】東京都・小池百合子知事が定例会見(2019年1月25日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「東京都・小池百合子知事が定例会見(2019年1月25日)」に対応しております。 ◇ ◇
2019年度の当初予算案を発表
朝日新聞:それでは知事の定例記者会見を始めさせていただきます。冒頭、知事からご説明をお願いいたします。 小池:はい。まずは予算案がまとまりましたので、そちらから始めさせていただきます。平成31年度の予算案がまとまりました。概要でございます。メリーちゃんとハリーくんがまた登場しますけれども、今年は平成の時代が終わりを告げて、そして次なる時代の幕開けとなる節目の年に当たるわけであります。その元号、新しい元号の下で、今度、その新しい元号で生まれたお子さんたちが成人するころには、例えば待機児童とか、介護離職とか、孤独死とか、交通渋滞だといったような言葉が、あ、そんな言葉、昔あったんだねと思えるような、そんな都政にしていくための予算というふうに捉えていただければというふうに思います。 こうした決意を胸にしながら、東京そして日本の未来への道筋を付ける。そして今、申し上げましたように、これから生まれてくる子供たちが歩む未来を切り開く予算と、その予算を作り上げるべく、知事査定にも臨んだところでございます。 世界経済を見ますと、米中の貿易摩擦の激化であるとか、日韓関係もぎくしゃくしたりとか、それから産業革命のように自動車産業などは本当に日進月歩、変わりつつある。情報通信産業、これも大変な、熾烈な競争が行われているという一方で、人口の動態を考えますと、日本においては人口減少、そして高齢化の進展、頻発、激甚化しております自然災害、そしてまた今般の不合理な税制の見直しなどで、都政をめぐる状況も刻一刻と厳しさを増しているというふうな認識を持っております。 その中であらためて東京を見つめ直しますと、やっぱり活力の源泉となるのは人だということで、人の持つ無限の可能性を、苦難に打ち勝つ都市への力へと昇華させて、東京、日本の確かな成長へとつなげていくと。かなり大きな観点から申し上げると、そういった位置付けになるのかと思います。このことを実現するのが、まさしく首都東京の責任ではないか。だからこそ、この難局を大胆に切り開いて、未来に向けた道筋を描く政策、そしてその実行力の基となる予算で、よりいっそう磨きを掛けていきたいと考えています。 都議会の各会派の皆さんや、それから区市町村のお代表の方々、さらには各種団体の皆さま方からのご要望、そしてもうすでにご承知のように都民の皆さんからのご提案、それに加えて大学の研究者の皆さんからのご提案ということで、まさしく都民の皆さんと共に作り上げる、そんな予算ではなかったかなと思います。知事査定は7日間査定の場を設けまして、議論を尽くし、東京の知、知恵の知でありますけれども、これを未来につなげる予算案を練り上げたと自負をいたしております。 平成31年度予算でありますけれども、ちょっとご紹介いたしておきますと、東京2020大会を推進力として、東京が成熟都市として新たな進化を遂げ、そして成長を生み続けられるよう未来に向けた道筋を付ける予算。ちょっと長いですけれども、未来を切り開くための予算。一言で言えばそういったことであります。編成方針というのはご覧のとおりになっております。