小池都知事が記者会見1月25日(全文1)2019年度予算案、一般会計は過去最大
ダイバーシティでは多子世帯向けに都独自の支援策盛り込む
それから次にダイバーシティの実現でありますが、東京の活力の源泉は人だと何度も申し上げてありますが、この人が輝き続けられる東京であるように、都民に寄り添いましたきめ細かな政策を展開してまいります。不妊検査、それから不妊治療などに対しての助成を大幅に拡充いたしまして、結婚、出産、子育てと、あらゆるライフステージにシームレスな支援策をするということでこれまでもやってまいりましたけれども、さらに強化をして、子供を安心して産み育てられる環境を整備してまいります。こちらは2206億円の計上となります。 中でも今年の10月から開始されます幼児教育の無償化に関しまして、都としてもしっかりと対応してまいります。加えまして多子世帯、たくさん子供がおられる家庭ですね。多子世帯に対しまして都独自の支援を講じることといたします。で、子育て世帯を強力に支援をしていくということであります。 具体的には保育サービスの利用者の負担が国の多子支援の仕組みの対象外の世帯に対しまして、第2子が半額、第3子以降が実質無償化というものでありまして、こちらのほうは都独自の支援策、新たに開始することとなります。これによって希望どおり子供さんを産み育てられる環境整備へとつなげてまいりたいと考えております。 それから今度は人生100年時代。何度かご紹介してまいりましたけれども、この100年時代を豊かに過ごせるためには、シニアの皆さん、それからシニアの予備軍の皆さんに対して介護、そしてフレイルを予防する普及啓発など、誰もが健康増進できる、これをウエルネスって呼んでいますけれども、生き生きと活躍できる環境づくりを推進するというものであります。 それから、あらゆる人がその可能性を生かして活躍できる、そんな社会をつくり上げるためにもライフ・ワーク・バランス、働き方改革は不可欠でございます。近年、学校の教員の働き方に注目が集まっておりますが、教員というのは皆さんは将来に輝く人を育む、重要な役割を担っていただいている。で、児童、生徒と向き合うことにもっと多くの時間を割けるようにしていただきたいと願っております。 じゃあそのためにどうするかでありますが、多角的に学校を支援する新たな財団を設立いたしまして、教育の負担を軽減する、そしてそれによって教育の質の向上を図っていくというものであります。それから首都大学東京でございますが、東京2020大会、これは、五輪というわけで、5つの輪になるわけで、5大陸の国際学生シンポジウムを開催することといたします。学生、そして留学生、海外大学の学生さんなどと交流を図って国際的なネットワークの形成を図るなど、人と人とのつながりを、東京の活力の創出につなげていくというものであります。