小池都知事が記者会見1月25日(全文1)2019年度予算案、一般会計は過去最大
一般会計が過去最大になった理由
次に予算案のフレームをご紹介しておきますと、一般会計の総額は7兆4610億円になりまして、過去最大の予算となっております。この中には東京2020大会開催の準備、これも総仕上げの時期に入ります。3つのシティーの実現。それに向けた施策を展開するために、411件の新規事業を立ち上げます。一方で1208件の事業評価を行いまして、それを精査して900億円の財源を確保するというように、財政の健全性を確保しながら、都政を力強く前進させる予算になったと、このように考えております。 過去最大の予算となりました背景は、先ほど申し上げましたように東京2020大会の開催準備、特に競技施設の整備が佳境を迎えるということがございます。31年度中に多くの施設が竣工することになりますので、多くの整備費を計上したということであります。それから歳入の確保の点でありますけれども、都税収入は堅調な企業収益などで過去最高の水準に迫ります5兆5032億円となっております。今般の不合理な税制等の見直しの影響、これは32年度以降に受けることになります。それに加えて元来、税収構造は法人税に頼る部分も多いわけで不安定であるということも踏まえて、先ほどのさまざまな世界情勢、国際的な経済についての外観についても触れさせていただきましたけれども、これらの動向には慎重に注視が必要かと考えております。 それからオリ・パラ準備の総仕上げに加えて、3つのシティーの実現に向けての基金が5577億円、これを取り崩すということになります。一方で都債の発行額ですが、2096億円と前年度からさらに削減をいたしまして、財政の健全性の確保という点には配慮、確保に気を配ったところでございます。 それから今回の予算のポイントをちょっと説明しますと、まず気候変動などに対しまして、都市力の強化。持続的な成長に不可欠な稼ぐ力の強化。そして都市の活力の源泉は、さっきも申し上げました人。この人と人をつなぐという、この3点でもって予算の編成に当たったわけであります。来年度からのこの予算には、大学研究者や都民、職員による事業提案制度を今年度の予算にもすでに盛り込んでおりますけれども、大学研究は除きますけれど。新たな発想に基づいたさまざまな素晴らしいご提案をいただいておりますので、まずはお寄せいただいた皆さんにお礼を申し上げます。そして初めてでありますが、大学研究者によります事業提案制度には1億7000万円、それから都民のご提案からいただいた予算案には4億7000万円、職員からの提案もございまして1億円の予算を【用意 00:08:04】したところでございます。 今回こうした31年度予算の内容を、メリーちゃんとハリーくんが楽しく分かりやすく紹介する動画を作成しておりますので、ちょっとご覧いただこうと思います。 (00:08:18~00:08:56 動画音楽のみ)