センバツ2024 広陵、笑顔咲いた 3年連続、吉報に歓喜(その1) /広島
広陵に待望の春切符が届いた。第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が26日開かれ、広陵(安佐南区)の3年連続27回目の出場が決まった。昨秋の中国地区大会で大会史上初の3連覇を達成した実力が評価された。組み合わせ抽選会は3月8日。大会は同18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。【武市智菜実、安徳祐】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 広陵の堀正和校長は選考委員会のオンライン中継で選出されたことを確認し、グラウンドにいる選手の元に向かった。「甲子園出場が決まりました。おめでとう」と伝えると、選手たちは真剣な表情で聞いていた。 3年生を代表し、前主将の小林隼翔(はやか)さん(18)が「甲子園に出られるのはたくさんの方の支えと応援があるから。やり残したことを作らないように毎日、練習に励んでほしい。結果は必ずついてくると信じて頑張って」と激励。昨春のセンバツで達成できなかった日本一の夢を後輩たちに託した。 チームをけん引するバッテリーは気合十分だ。昨春のセンバツ4強入りに貢献し、夏の甲子園にも出場したエースの高尾響投手(2年)は「出場が決まりうれしい。最上級生としてチームを支えられるようにしたい。最後まで気を抜かずに投げる」と抱負を語った。同じく春と夏の甲子園で活躍した主将の只石貫太捕手(2年)は「秋の大会では課題も目立った。練習では当たり前のことを当たり前にできるように声をかけている」と気を引き締めていた。中井哲之監督は「3年連続とはいえ、初出場のようにうれしい。最後まで粘り強く、感謝の気持ちを持って、笑顔で試合をしたい」とほっとした様子で語った。 ◇号外に生徒ら見入る 毎日新聞は、広陵のセンバツ出場決定を紹介する号外を同校で配布した。生徒や教職員たちはこれまでのチームの歩みを紹介する記事と写真に見入っていた=写真。瀧口勇気智さん(17)は友人の浜本遥大(はると)選手(2年)について「試合でたくさんホームランを打ち、甲子園にも出場するのはかっこいいし憧れる。自分も頑張りたい」と話した。昨夏の甲子園を観戦したという井上芽依奈さん(16)は「誇らしい。また選手たちに大きな声援を届けたい」と喜んでいた。