ファーウェイ、旗艦スマホ「Mate 70」シリーズ発表 次世代OSとの組み合わせで総合性能を向上
その後、ファーウェイは中国のハイエンドスマホ市場で(いったん失った)シェアを急速に取り戻しつつある。 市場調査会社IDCのデータによれば、メーカー希望価格が600ドル(約9万1900円)以上のセグメントにおいて、2023年1月から9月までの期間の市場シェアはアップルが61.8%、ファーウェイが21.4%だった。それが2024年の同じ期間では、アップルの市場シェアが52%、ファーウェイが30.7%となり、差が20ポイント近く縮まった。
■ハイエンド市場でシェア拡大 別の市場調査会社カナリスのリポートによれば、同じく600ドル以上のセグメントにおいて、ファーウェイは2024年7~9月期に33%の市場シェアを獲得。その後もシェアを伸ばし続けているという。 「ハーモニーOSネクストと折り畳み式スマホの投入により、ファーウェイに対する消費者の注目度とブランドイメージが高まった」。カナリスは背景をそう分析した。 同じくカナリスによれば、中国市場で7~9月期に販売されたスマホに占めるハーモニーOS搭載機(旧バージョンを含む)の比率は17%に達し、前年同期より3.2ポイント上昇した。
ファーウェイ独自のOSとハードウェアの組み合わせ(による高い利便性)は、ユーザーが競合他社のスマホに乗り換えるのを防ぐ「エコシステムの垣根」の役割を果たしていると、カナリスでは見ている。 (財新記者:劉沛林) ※原文の配信は11月26日
財新 Biz&Tech