突如爆誕した「mixi2」、クラブハウスの“二の舞い”になる可能性は? 同じ招待制だが異なる知名度、肝はマネタイズの成否だ
国産SNS「mixi(ミクシィ)」に、突如として「mixi2」がリリースされて話題になっている。大きな特徴は、多くのSNSのように希望者が自由に登録できる形ではなく、招待制を取っている点だ。 【画像】アプリの見た目は、Xと非常に似ている 参加にハードルを設けることにより、サービス内の治安は保ちやすい。しかし一方で、ユーザー数の増加は抑えられ、収益を立てにくくなるデメリットも存在する。そんなmixi2は、今後どのように事業展開していくのか。ネットメディア編集者の視点から考えてみた。
■字数の上限は149.3文字 「mixi2」は2024年12月16日、何の事前アナウンスもないなかでリリースされた。 文字や絵文字、画像などが投稿でき、字数の上限は149.3文字(実質150文字)となっている。中途半端な数字だが、ネット上では逆さ読みの「3.941」が「ミクシィ」の語呂合わせを意味しているのではないか、との説が一般的だ。 「2」と名乗るからには、当然ながら初代がある。元祖「mixi」は2004年2月にプレオープン、3月に正式オープンしたSNSで、個人単位でつながる「マイミク」と、趣味などの興味ベースでつながる「コミュニティ」を軸としている。
後発のTwitter(現在のX)のような短文よりも、日記を中心としたコミュニケーションを中心として、誰が自分のアカウントを閲覧したかわかる「足あと」機能などの特色を持つ(なお現在はmixiにも短文投稿機能がある)。 mixiは今年20周年を迎えたが、今なおサービスを継続している。しかし、しばらく使っていなかった人もいるようで、今回のmixi2誕生を受けて、いわゆる「インターネット老人会」と自嘲する30~40代を中心としたネットユーザー(筆者も含む)からは、「懐かしい」との声が相次いでいる。
一方で、Z世代などからは「前作はプレイしていないですが」「1期は未履修ですが」と、アニメやゲームの続編になぞらえた声も見られる。 しかしながら、現状ではまだ、「謎のサービス」の域を出ていない。18日午前時点では、iPhoneやAndroid向けアプリでの利用となり、パソコンで使うことはできない。また、サービス公式サイトはあるものの、運営会社のMIXI(企業名は大文字で、サービス名は小文字)公式サイトのプレスリリース欄および事業紹介ページには掲載されていない。