日本専用の装備や味つけを用意! 〈ヒョンデ〉コナ
エンタメ業界で世界を席巻する韓国。いまやアジアのみならず、リーダーとしてトレンドを数多生み出しているのは周知の事実。そんな韓国生まれの自動車メーカー〈ヒョンデ〉から、日本再上陸第二弾となるモデルが発売された。コナだ。
アイオニック5で実に12年ぶりの再上陸を果たした〈ヒョンデ〉。本国ではラインナップにICEやハイブリッドなど多彩なモデルを揃えているが、日本での展開はEV、もしくはそれに準ずる電動モデルのみ。少数精鋭戦略だ。ちなみにコナとは、あの、ハワイ島第二の町のこと。実は〈ヒョンデ〉にはアメリカのリゾート地の名を持つモデルが数多く存在する。コナの小さなボディサイズや若々しいルックスから、アクティブなイメージを彷彿とさせるこの地名を選んだのだという。
そう、コナは流行に敏感な若年層をコアターゲットにし、アイオニック5で培われた技術を、コンパクトなボディに注ぎ込んだSUVモデル。ボディサイズは全長4355×全幅1825×全高1590㎜でホイールベースは2660㎜と、〈トヨタ〉ヤリスクロスなどと競合になる。しかし、実物はもう少し大きく見える。その理由はやはり〈ヒョンデ〉のエレクトリックラインらしい、個性的なデザインの賜物だろう(ちなみに本国にはハイブリッドとガソリンモデルも存在する)。 横一線に貫かれたライトは、遠目に見てもひと目でコナ、もしくは〈ヒョンデ〉をアピール。よく見るとここにもアイオニック5同様、正方形のモチーフ“ピクセルグラフィック”が多数ちりばめられ、ゲーミング感が近未来的だ。アンダーグリルにもピクセルグラフィックが配されるが、本国展開されるほかのパワートレーンではこの部分が別のモチーフに入れ替わるという。つまり同社にとって、ピクセル=BEVを象徴するアイコン、ということになる。
ちなみに、フロントのライト下右側にフラップがあるが、ここには充電口(急速・普通)が備えられている。このフラップの開き方が個性的で、横スライド方式になっているのだが、実はCHAdeMO対応のこの形状は、日本市場のみの仕様。つまり、同社は日本マーケットのためだけに、バンパーおよびフラップの型を起こし、採用したことになる。しかもこれ、日本の襖をモチーフにしたのだとか! なかなかに粋な演出にグッとくる。