指名あいさつを受け、ヤクルト・高津監督のメッセージが入ったドラフト会議のIDを手に持つセガサミー・荘司宏太＝東京都八王子市

ヤクルトからドラフト3位指名されたセガサミー・荘司宏太投手（24）が25日、東京・八王子市の同社野球部クラブハウスで、指名あいさつを受けた。 伊東昭光編成部長、担当の丸山泰嗣スカウトと対面。高津監督が記した「神宮で待ってます！」とのメッセージが入ったドラフト会議のIDパスを受け取り「監督さんから（メッセージを）いただいたので、堂々と神宮にいこうと思っています」と表情を引き締めた。 右手のグラブを突き上げる豪快なフォームが特徴の左腕で、スピンの効いた最速150キロの直球とチェンジアップが持ち味。社会人では抑えとして活躍しており、丸山スカウトは「直球と決め球のチェンジアップが、プロでも通用する空振りを取れる球。リリーフとして勝ちゲームの七、八、九回を任される投手になってほしい」と、中継ぎとして勝利の方程式入りを期待する。 「今は球速の速い左投手はたくさんいる。どうやったらバッターを抑えられるか考えたときに、自分はホップ成分を出していこう」と試行錯誤する中で、現在の唯一無二の独特のフォームが完成した。理想の直球は「藤川球児さんみたいな、審判カメラで見て、浮き上がってくるボール」と話し、〝火の玉ストレート〟を目指す。自慢の直球と決め球のチェンジアップを武器に「自分が求められているのは三振。打者全員から三振を取るくらいの気持ちで向かっていきたい」と力を込めた。 ルーキーイヤーの目標は50試合登板。同じ社会人の日本通運から入団1年目の今季にリリーフで50試合に投げ、防御率0・79を記録したオリックス・古田島の名前を挙げ「一番、中継ぎの理想。今季の古田島選手を抜く活躍ができれば」と思い描いた。「（プロでの）目標としては、10年間、1軍で投げ続けるというのがある。そこは曲げずに、一年一年、大切に戦っていこうと思います」。一年でも長く神宮を舞台に躍動する。