遠藤航先発の“王者”リバプールがカラバオ杯8強進出!! ブライトンは三笘薫投入で猛反撃も一歩及ばず
[10.30 カラバオ杯4回戦 ブライトン 2-3 リバプール] カラバオカップは30日、4回戦を各地で行い、MF遠藤航所属で昨季王者のリバプールがMF三笘薫所属のブライトンに3-2で勝利した。リバプールは遠藤が約1か月ぶりの先発出場を果たし、国内カップ戦での連勝に貢献。一方のブライトンは0-2のビハインドから途中出場の三笘が大きく流れを変えたが、勝利には届かなかった。 【写真】「かわいい3人」「癒されます」…影山優佳さんがなでしこ戦士との3ショット公開 カラバオ杯4回戦で実現した日本代表対決。プレミアリーグで絶対的な主力を担う三笘はベンチスタートとなり、反対にプレミアリーグで出番が限られている遠藤は9月25日のカラバオ杯3回戦ウエスト・ハム戦(○5-1)以来の先発出場となった。 試合は互いにターンオーバー布陣で臨んだ中、変則的な4-4-2のシステムを採用したリバプールが立ち上がりの主導権を獲得。2トップに中盤が本職のMFドミニク・ショボスライとMFカーティス・ジョーンズを並べ、ウイングは左にガクポ、右にFWルイス・ディアスを置いたことで、サイドを中心に攻撃を組み立てていた。 そうした中、遠藤はリーグ戦主力のMFライアン・フラーフェンベルフに比べて高い位置に顔を出すシーンも多く、前半7分には高い位置でのボール奪取からダイレクトでスルーパス。惜しくもガクポには通らなかったが、最初の決定機を演出した。また同8分にはFWフリオ・エンシソ、同9分にはFWシモン・アディングラと競り合い、果敢なデュエルでも存在感を放った。 一方のブライトンも前半13分、DFヤン・ポール・ファン・ヘッケの最終ライン裏への浮き球パスから決定機を創出。アディングラが抜け出し、横パスを受けたDFタリク・ランプティがゴール前まで攻め込んだが、GKビテスラフ・ヤロシュに阻まれた。直後にはリバプールがカウンターを仕掛けるも、ガクポのシュートは枠外。オープンな攻防はいずれも不発に終わった。 前半33分にはリバプールが美しい崩しからビッグチャンス。DFアンドリュー・ロバートソンの縦パスをディアスが落とし、C・ジョーンズ、ガクポ、ショボスライが絡んで左を崩すと、ロバートソンのクロスにショボスライが反応。だが、これはGKジェイソン・スティールに防がれると、跳ね返りに反応したディアスのヘッドも枠を外れた。 前半39分、リバプールは遠藤が中盤で縦に運び、縦パスでボールを前進させると、ショボスライ、ガクポとつないだパスにロバートソンが飛び込むも、左足シュートはまたもGKスティールがファインセーブ。そのまま前半はタイムアップを迎え、0-0で試合の均衡は保たれた。 それでも後半1分、すぐさまリバプールが試合を動かした。ブライトンGKスティールのロングキックのこぼれ球をMFタイラー・モートンが拾い、浮き球のパスを左サイド裏に送り込むと、これを受けたガクポがドリブルで持ち込み、ゴール左斜め前から右足一閃。無回転気味の強烈なシュートをファーポスト脇に突き刺した。 一方、ビハインドのなったブライトンも後半4分、右サイドを攻め上がったランプティのクロスにアディングラが反応し、決定的なヘディングシュート。だが、これはリバプールGKヤロシュが驚異的な反応でなんとか触り、右ポストに逃れた。同6分には前半から再三良い仕掛けを見せていた20歳のMFブラヤン・グルダが仕掛け、遠藤のイエローカードを誘発した。 そうして迎えた後半17分、リバプールはディアスのボール奪取からフィールド3対1のカウンターを仕掛けたが、ガクポの横パスを受けたショボスライのシュートがGKスティールに阻まれる。それでも同18分、リバプールはガクポが高い位置でこぼれ球を拾うと、そのままエリア内まで持ち込み、自ら右足一閃。今度はニアポスト脇を打ち抜き、2-0とした。 リバプールは直後の後半19分、モートンと遠藤のダブルボランチを揃って下げ、MFアレクシス・マック・アリスターと17歳のMFトレイ・ニョニを投入。昨季のFA杯でトップチームデビューを飾っていたニョニは今季初出場で前線に入り、C・ジョーンズが中盤に回った。 厳しくなったブライトンは0-2で迎えた後半31分、グルダに代わって三笘を左ウイングに投入。直後、三笘はファーストプレーのドリブルでDFコナー・ブラッドリーを抜き去り、クロスを送るが、これはDFジョー・ゴメスに阻まれる。だが、三笘は同33分にも左で縦突破を見せ、同34分にはエリア内のトラップで魅せるなど、明らかに流れを変える働きを果たしていた。 すると後半36分、ブライトンはブラッドリーのパスミスを奪ったFWエバン・ファーガソンがミドルシュートを放つと、GKヤロシュのファンブルに詰めたアディングラが足裏でネットに押し込み、ようやく1点を返す。 ところが後半40分、リバプールは相手のエリア内の対応ミスを突いたディアスが右足でねじ込み、再び追加点を奪う。ブライトンは最後まで三笘が圧巻の突破力で攻撃を前進させ、同45分にはランプティのゴールで再び1点差に詰め寄ったが、反撃はここまで。ベスト16敗退に終わった。