気候変動による農業への影響が深刻化…農作物に過去最大の被害 “山形ブランド”守る取り組みも【山形発】
“山形ブランド”を守る取り組み
現在、県内のサクランボのシェアは65%以上をトップブランドの「佐藤錦」が占めているが、「佐藤錦」は暑さにはあまり強くない品種。そこで県が高温対策として提案しているのが「品種の転換」だ。 「佐藤錦」を減らし「紅秀峰」「やまがた紅王」など、実が硬く暑さに強い品種への植え替えが進むよう支援を始めている。 「サクランボ県」としてのブランドを守るため、ことしが大きな転換点となるかもしれない。 石黒准教授は「サクランボにビジネスチャンスを見出してきた先人の山形魂は非常に連綿と残っている。それを次の世代につないでいく。そのために生産者・技術開発・行政施策と支援が三位一体となって回していくことが大事」と強調する。 サクランボの品種転換は、木を植えてから農家の収入が安定するまで10年かかると言われている。石黒准教授は、温暖化が進むことを見据え、少しずつ進めていくことが産地を守る第一歩としている。 (さくらんぼテレビ)
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