レアル・マドリーがセルタとの激戦制する!エンバペの強烈ミドルで先制し、モドリッチの絶妙スルーパスからヴィニシウスが加点
19日のラ・リーガ第10節、レアル・マドリーは敵地バライドスでのセルタ戦を2-1で制した。 インターナショナルウィーク明けの一戦目。マドリーが対戦する相手は、人々を魅了する攻撃的フットボールによって、欧州カップ出場権を争う気配があるヒラルデス監督のセルタだ。 マドリーの選手たちは「がんばれダニ」と、今季絶望の重傷を負ったカルバハルを激励するメッセージが記されたシャツを着て入場。そしてアンチェロッティ監督はカルバハルの離脱を受けてか、3バックのセルタを警戒してか、それとも現在までは水と油のエンバペ&ヴィニシウスを生かすためか、プレーシステムを変化させた。GKクルトワ、DFミリトン、チュアメニ、リュディガー、MFルーカス・バスケス、バルベルデ、カマヴィンガ、フラン・ガルシア、FWベリンガム、ヴィニシウス、エンバペをスタメンとして、いつもの4-3-3ではなく3-4-2-1を採用している。 現地で21時にキックオフを迎えたこの試合、バライドスの観客に最初に叫び声を上げさせたのは、ホームのセルタだった。7分、ボルハ・イグレシアスのお膳立てからスウェドベリがクルトワと完全に1対1となるも、このシュートはマドリー守護神に弾かれている。 一方で新システムのマドリーは、歯車がまだ噛み合っておらず攻撃の迫力を欠き続ける。それでも相手のミスなどあれば、個人技でゴールをかっさらってしまうがこのチームだ。彼らが先制点を決めたのは20分のこと。前線で、ベルトランのパスミスがカマヴィンガに当たって跳ね返り、ペナルティーエリア手前でこの“絶好のパス”を受けたエンバペが右足を一閃。強烈な勢いのボールが枠内左隅に突き刺さっている。エンバペはラ・リーガ9試合で6得点。公式戦12試合では8得点。 マドリー先制後もボールを保持し、ヴィニシウスらが追加点を狙うもシュートを決め切れずに前半を終える。迎えた後半、次にゴールを決めたのは、セルタだった。バンバとのワン・ツーから右サイドを抜け出したミンゲサが、またもベッカムよろしく超精度クロスを放ち、ペナルティーエリア内フリーのスウェドベリが今度こそクルトワを破っている(ミンゲサは今季5アシスト目!)。 同点に追いつかれたアンチェロッティ監督は63分、バルベルデ&カマヴィンガを下げてモドリッチ&ロドリゴを投入。システムを4バックに戻して中盤にベリンガム、チュアメニ、モドリッチ、前線にロドリゴ、エンバペ、ヴィニシウスを並べると、66分に勝ち越し弾を決めた。モドリッチが、横パスと見え透いたドリブルしか仕掛けないチームにまさしく足りていなかったスルーパスを放ち、ヴィニシウスがペナルティーエリア内侵入。背番号7は飛び出してきたグアイタを眼前に冷静にボールをゴールに流し込んでいる。 再びリードを得たマドリーだったが、セルタの勇敢な攻撃を前に苦慮し続ける。アンチェロッティ監督は80分にエンバペをセバジョスに代え、中盤でボールを落ち着かせることを試みた。それでも一度ボールを奪われればセルタの攻勢を受けることになったマドリーだったものの、なんとか1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。 レアル・マドリーは今季成績を7勝3分けとして、翌日にセビージャ戦を控える首位バルセロナにで勝ち点24で並んでいる。