青山敏弘選手、今季で引退へ サンフレ一筋21年 3度のリーグ優勝に貢献
J1サンフレッチェ広島のMF青山敏弘(38)が今季限りで現役を引退することが19日、分かった。クラブ史上最多となるJ1通算443試合出場を果たしたボランチが、広島一筋21年間のプロ生活に幕を下ろす。近く正式発表される。 青山敏弘の出場成績 ミヒャエル・スキッベ監督やチームメート、スタッフには、今月中旬のミーティングで別れを告げたという。青山はかねて「最後は優勝して引退したい」と述べていた。チームも「青山のため」を合言葉に、9季ぶりの頂点を目指して一丸となって戦い抜く。 青山は倉敷市出身。岡山・作陽高(現作陽学園高)から2004年、広島に加入した。1、2年目はけが続きで出場機会はなかったが、06年途中に就任したミハイロ・ペトロビッチ監督(現札幌監督)に見いだされ、主力へと駆け上がった。 豊富な運動量と精度の高い縦パスで、12、13、15年と3度のリーグ優勝に貢献。15年は最優秀選手賞(MVP)にも選ばれた。日本代表としては14年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場した。 スキッベ監督が就任した22年以降はベンチやメンバー外になることが増え、今季のリーグ戦出場は2試合にとどまっていた。J1通算20得点。J2通算36試合4得点。
中国新聞社