「初めて見た」相手サポーターと「揉めた」ブラジル人FWが「謝罪」ゴール裏へ 「なかなかできるもんじゃない」拍手にも称賛
◆明治安田第34節 鹿島0―0福岡(19日、カシマスタジアム) 試合中に鹿島サポーターに怒りを表した福岡のウェリントンが試合後に鹿島ゴール裏に「謝罪」し、サポーターも拍手で迎える珍しいシーンがあった。 ■鹿島サポーターは拍手「謝罪」するウェリントン【写真】 前半17分、鹿島のFKを自陣ゴール前で競り合ったウェリントンの顔面と鹿島の関川郁万の頭部が激突。ウェリントンは鼻付近から出血した。 起き上がったウェリントンはゴール裏の鹿島サポーターに怒りの表情で何かを叫び、この直後、主審はイエローカードを提示。鹿島のサポーターを鈴木優磨がなだめるようなしぐさをする場面もあった。 出血の治療のためにウェリントンは一時ピッチ外へ。眉間から鼻の上部にかけてをテープで覆われる痛々しい姿でピッチに戻った。 スコアレスドローで終えた試合後、ウェリントンは鹿島のゴール裏へ。両手を合わせると、鹿島サポーターも拍手を送った。 このシーンにXでは「ひとり鹿島ゴル裏に謝り、謝罪にきたウェリントン なかなかできるもんじゃない」「今日の最大のハイライトは試合中少しアントラーズゴール裏と揉めたウェリントンが試合後に謝罪に来たこと。良い奴だな笑 ありがとう、ウェリントン」「元所属選手以外で相手チームの選手が来たことないから初めて見たけど試合後はノーサイドだから拍手で応えました」などと投稿があった。 福岡サポーターも「ウェリントンはアビスパの誇りですね」「ウェリントンも偉いけど、ちゃんと拍手で迎えてくれた鹿島サポさんも素晴らしいね。ウェリの誠意をきちんと受け取って理解してくれないと拍手なんてできないしね」とたたえていた。