得票数が全く同じ候補者がいるときはどうなるの?
選挙では票を多く獲得した人が当選することは、誰もが知っていることでしょう。では得票数が同じだった場合、どのように当選者を決めると思いますか? 実は、意外かもしれませんが「くじ」で決めるんです。公職選挙法の第95条2項には「当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める」と定められています。選挙会とは当選者を決定する機関で、選挙長は選挙会に関わる事務や立候補届け出の受理などを行います。国政選挙ではありませんが、2010年に青森県の大鰐町長選で2人の候補の得票数が同じになり、くじ引きで当選者が決まった例があります。 ちなみに、得票が多いだけでは当選できません。一定数以上の得票(法定得票数)が必要です。例えば、参議院選の選挙区の場合、有効投票総数を選挙区の議員定数で割った数の6分の1以上の票を得ていることが当選の条件になります。