箱根駅伝でルール無視 中国人インフルエンサーを母国も批判 車道飛び出しに「優先すべきは安全」
青学大の選手と並走して撮影した「沈烏賊」をメディアも批判
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路で、中国人インフルエンサーが犯した違反行為に中国でも批判の声が上がっている。メディアが「何よりも優先すべきは安全」と報じた。 【画像】「初めて見た」 箱根駅伝で思わぬ光景が生まれた決定的瞬間 事件が起きたのは2日、山登りとなる5区。青学大の若林宏樹(4年)が駆け上がる姿を、中国人インフルエンサーの「沈烏賊」が、車道内を走りながら並走するようにして撮影。その姿が動画で拡散されていた。 大会を主催する関東学連は公式ウェブサイトで「車道上での応援は危険です。必ず歩道から応援してください」と呼びかけ、外国人が多いことを想定してか英訳も加えている。その上でのルール違反に日本のファンから批判の声が上がっているが、中国でも同様の声が増えている。 中国メディア「捜狐体育」は「危険!箱根駅伝で沈烏賊の伴走動画が話題に。何よりも優先すべきは安全」とする記事を掲載。この中で「彼は路辺で、稲妻のように走り抜ける若林宏樹の姿を記録し、その動画を『風は吹いている』のメロディーにのせて配信し、瞬く間に注目を集めた」と「沈烏賊」の行動を伝えた。 その上で「この動画を撮る際、彼は道路わきの関係者や参加選手と何度かぶつかりそうになり、レースの安全をめぐって議論を引き起こした。動画の内容は現場の様子を生き生きと伝えるものだったが、安全が優先されるべきことは言うまでもない。こんなリスキーな場で伴走しながら撮影することは撮影者自身にとっても危険だし、レースの進行にも影響を与えかねない」と批判的な言葉を連ねた。 続けて「観衆やファンにとって、現場の雰囲気を感じることは何よりも貴重なことだが、どんな場合にも優先すべきは安全だ」ともしている。
THE ANSWER編集部