八角理事長が綱とり豊昇龍を絶賛 両大関相手に12勝4敗「今場所の1番手」優勝候補筆頭に指名
日本相撲協会の八角理事長(61=元横綱北勝海)が、大関豊昇龍を絶賛した。初場所(12日初日、東京・両国国技館)に向けた、横綱審議委員会(横審)による稽古総見が6日、両国国技館の相撲教習所で行われ、豊昇龍は琴桜、大の里の両大関を相手に計16番で12勝4敗。攻めの鋭さや気力の充実ぶりに、八角理事長は「今場所の1番手かな、内容が良くなってきている」と、優勝候補の筆頭に挙げた。 【写真】稽古総見で汗を流す豊昇龍 豊昇龍は昨年11月の九州場所で、琴桜との千秋楽相星決戦に敗れて、わずかに2度目の優勝を逃した。ただ、今場所は琴桜とともに綱とりの位置付け。八角理事長は「立ち合いで当たってからの流れ。前に出ようという気持ちが出ていた。『この場所で優勝するしかない』と目標が定まっている。琴桜の場合は、いい成績を残せば(横綱に昇進)というところがあるから。その辺が違うところ」と、初場所後の横綱昇進には、優勝が絶対条件とあって、その思いの強さが出ていたと評した。 稽古総見は終盤に3大関による申し合い後、横綱照ノ富士と大の里による三番稽古を挟み、再び3大関の申し合いが行われた。八角理事長は「最後に琴桜と、もう10番ぐらい、気合を入れてやれば違った。よくやっていたけど、上に行くためには『上がるんだ』というのを(見せてほしかった)。それをやったら100点満点だけど90点かな」と、最高評価でこそなかったが、十分すぎる合格点をつけていた。