大阪・吉村知事「府として最大の支援を行う」大阪急性期・総合医療センターへのサイバー攻撃は復旧のめど立たず
大阪・吉村知事「府として最大の支援を行う」大阪急性期・総合医療センターへのサイバー攻撃は復旧のめど立たず
大阪府の吉村洋文知事は2日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)で先月31日に病院の電子カルテのシステムに障害が発生し、外来の診療などを停止した件について「府としても一日も早い復旧に向けて最大の支援をしていきたい」と述べた。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年11月2日)
身代金要求型ウイルスによるサイバー攻撃を受けた
大阪急性期・総合医療センターの発表によると、システム障害の原因は「ランサムウエア」と呼ばれる身代金要求型ウイルスによるサイバー攻撃を受けたとされている。2日現在も、通常診療は行えず、復旧のめどは立っていない。
他の救命・救急センターで救急受け入れなどを府が入って調整
会見では報道陣から「進展はあったか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「情報は(同センターと)常に共有をしていますが、ここですべて話をできる内容ではないという認識をしています。まさに犯罪行為にあっている最中だという認識でもあります」と答えた。 2日現在も同センターが診療を停止しており、吉村知事は府としての診療体制支援として、府内の15の救命・救急センターで救急の受け入れなどができるよう調整を行っていることを明かした。
「この日に復旧する」というめどは立っていない状況
吉村知事は「周産期医療など診療科目ごとに、急性期がやっていた役割をフォローできるよう他の医療機関と対応できるようしているのがいまの現状です」と話した。 また2日現在も「この日に復旧する」というめどは立っていない状況であることも明かした。
「一日も早い復旧に向けて最大の支援をしていきたい」
吉村知事は「府民のみなさんの医療態勢を他の病院と連携しながら構築していきます。府としても一日も早い復旧に向けて最大の支援をしていきたい」と話していた。