ハリルホジッチ前監督会見(全文3)代表選考、いろんな情報が耳に入ってきた
Q:協会がどんな思惑で解任したと考えるか?
朝日新聞:朝日新聞の【シミズ 00:52:43】といいます。今のお話を伺う限りでは、23人の本番のメンバー選考に関して監督解任の問題が起きたというふうな認識を持たれていると思うんですが、具体的に協会がどういう思惑を持って、ハリルさんの考えと合わなくて解任されたというふうにお考えですか。 ハリルホジッチ:会長から言われたことは、まず選手およびコーチたちとのコミュニケーションと信頼が薄まったことということでした。なぜか最後の遠征で弱まったようです。3年間なんの問題もなかったと認識しております。私から疑問に思っているのは、誰とのコミュニケーションだったのでしょうか。選手からたくさんの励ましのメッセージをいただきました。全部読みたいところですが槙野選手、よく聞いてください。 JFAの決定について非常に落胆しています。びっくりもしましたし。ヴァヒド監督となんのコミュニケーションの問題もなかったと私は思っています。このチーム内の一選手として申し上げたいと。私たちのコミュニケーションを改善、さらに良くするということは必要かもしれませんが、正直に申し上げます、もう一度言います。私の認識ではそういった問題というのは存在しなかったと思っています。個人的にはヴァヒドのおかげ、監督のおかげで私はずいぶんと進歩ができたと思います。すごい厳しい監督でした。非常に厳しい指摘を受けたり、そのおかげで今の私があると感謝したいと思っています。厳しい時間、苦しい時間もありましたし非常にうれしい時間帯もあったと思います。ハリルホジッチ監督のワールドカップがぜひ見たかったというようなメッセージでした。 時間があまりないので多くのメッセージ、全部読みたいところですけれども、ベテランから若い選手まで多くのメッセージをいただきました。トレーナー、メディカルスタッフからのメッセージもあります。 ヴァヒド監督、本当に厳しかったですね。それを苦ともせず、3年間共に戦ってまいりました。おかげで私は成長することができたと思います。私たちの父のような存在でした。親しみを込めて叱ってくれたのではないかと思います。この3年間、本当に心から感謝しております。私たちを1人の男としてここまで成長させてくれたのはヴァヒド監督、あなたのおかげです。心よりの友情を。 テクニカルコーチからも励ましの言葉をもらっています。 ハリルホジッチ:(英語)英語、通じましたでしょうか。もう1回言いますか。何が起こったんだ。 司会:ダバディさん、お願いします。 ダバディ:すいません、じゃあ英語の通訳を担当しております。 ハリルホジッチ:いったいどうしたんでしょうか。どうなったか私も分かりません。本当に信じられません。本当に残念に思います。 彼はテクニカルコーチ、メンバーの1人で、私と一緒に3年間過ごしてきた人です。もう1つお見せしたいものがあります。選手です。Bチームで1回だけ起用しました。丹羽大輝さんです。広島の選手です。広島からわざわざ飛行機に乗って私を訪ねてきてくれました。ありがとうとわざわざ言いに来てくれました。1回だけの起用だったんです、それもBチームの。私が申し上げてきたことと現実、何がどうなっているのでしょうか。よく分かりません。 質問にきちんと答えられているか分かりませんけれど、もう一言言いたい。非常に家族的なスピリット、家族的なチーム、スタッフ全員が1つの大きな家族という形で私たちは仕事をしてまいりました。外人は外人、日本人は日本人ではなく、交ぜて一緒に仲良く。全員で一緒にディナーを、ご飯を一緒に食べようという機会を何度も設けました。おごるのは僕ですけれどね。ただ飯だと思うとみんなすごく食べるんです。ワールドカップ出場権、手に入れました。本当は言わないほうがいいんですけれども、やはりみんな1人1人にちょっとしたプレゼントなんですけれども、自分からのお礼の気持ちを込めて1人1人にプレゼントしました。ヴァヒド、見た目ほど憎たらしいやつじゃないとどっかでは思ってもらえたのではないでしょうか。ピッチでは非常に厳しいかもしれませんが、いつもいつも厳しいわけではありません。 【連載】ハリルホジッチ前監督会見(全文4)へ続く