大関豊昇龍「いい感じで稽古できた」同時昇進の可能性ある琴桜を12勝4敗と圧倒/稽古総見
大相撲初場所(12日初日・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が6日、国技館内の相撲教習所で行われ、横綱昇進の可能性がある大関豊昇龍(25=立浪)が順調な調整ぶりを示した。 琴桜、大の里との大関陣の申し合いや、琴桜との三番稽古で計16番相撲を取り12勝4敗。自身同様に綱とりがかかる琴桜には8勝1敗と圧倒した。強引な投げではなく、スピードあふれる相撲で前へ出て、「いい感じで稽古ができた」と充実した表情。番数については「もうちょっといきたかった」と元気いっぱいだった。 先場所は千秋楽で琴桜との相星決戦に敗れて優勝を逃した。悔しさを味わっただけに「その思いを今場所にぶつけていきたい」と力を込める。横審の昇進内規は「大関で2場所連続優勝かそれに準ずる成績」となっている。今場所優勝なら最高位に上り詰める可能性があるが、そこについては平常心を強調。「あまり気にしないで、1日一番、自分らしい相撲を取っていければいい。初場所に向かって、しっかり稽古をやっていきたい」と落ち着いた口ぶりだった。