中国抜き世界一の人口大国に…“巨象”インドに活路を見出せるか!?愛媛の人材獲得戦略は?訪印のミッション団に密着
こちらの研修施設と連携し、それをインドとの間でも作り上げることができないか。 岡さん、これが双方にとってメリットがあることを現地のディーラーの経営幹部にプレゼンテーションします。 岡社長: 「私はこれが、まさにインドと日本の双方に利益をもたらすウィンウィンのシステムだと確信しています。日本は働く人材の不足に直面し、インドでは人はいても、技術を学びながら働く機会が不足しています。日本で身に着けた整備の技術を帰国後も生かして整備士として活躍できる、日本・インドの人材教育循環システムなのです」 ラクシュミ日産ダイレクター ニキータ 氏: 「確かに私たちはとても興味があります。日本で日産の訓練を受けた人材が私たちの職場に何をもたらしてくれるのか。きっと多くの新しいアイデア、多くの新しいシステムをもたらし、様々な日本スタイルの良い手法を持ち帰ってくれるでしょう」 インドでは基本的に乗用車に車検制度がなく、日本の点検・整備の技術の高さやその価値観には強い興味があると言います。 好感触も束の間… インド日産 地域担当マネージャー: 「その場合、どれぐらいの手当てが出るのでしょうか?」 細かい給与体系に、住まいなどの福利厚生。矢継ぎ早に質問が飛びます。
さらに。 ニキータ氏: 「日本で経験を得てインドに帰ってきた人材には、それまで以上の給料を支払う必要が生じますよね?それ以前にインドに帰ってこないかもしれないわ」 日本の外国人技能実習制度などについて、説明をしているうちに… 岡社長: 「OK…」 ニキータ氏: 「アリガトウ」 約束の時間となってしまいました。 岡社長: 「いつもね、アイデアはいいんですけどね。具体的になると色々問題がいっぱい出て、まぁよくある話ですよ。まぁ始まったばっかりですぐに出来るわけじゃないからこれからスタートですね」 日産本体・現地駐在員: 「興味はありますよね。あとは仕組みをどうやって作るかという所ですね」 “巨象”の懐に入り込むのは、一筋縄ではいかないようです。