中国抜き世界一の人口大国に…“巨象”インドに活路を見出せるか!?愛媛の人材獲得戦略は?訪印のミッション団に密着
岡さんは今、新たなチャレンジに乗り出そうとしています。それは、ミャンマーで確立した人材確保の仕組みをインドでも創り上げ、さらにそれをインドでのビジネスにつなげようという試みです。 岡社長: 「一番の魅力は非常に人口が多いこと。現地に日産の工場があるんで、そことの連携はできないだろうか。で、日本で勉強したインドの実習生をインドで活用できるような仕事ができないか。そしてそこに我々もディーラーも一緒になって仕事ができるような仕組みが作れないかというのをチャレンジしたいということですね」
「インドのデトロイト」へ 愛媛から派遣された“経済交流ミッション団”
14億2000万人の人口を誇るインド。去年、中国を抜き世界第一位の人口大国となりました。平均年齢も日本が48歳であるのに対してインドは28歳。労働力が豊富で、あと20年は人口ボーナス期が続くとみられています。 そのインドに愛媛県は先月、総勢70人を超える経済交流ミッション団を派遣。そのメンバーの中に岡社長の姿もありました。 ミッション団が狙いを定めたのは人口およそ7800万人、南インド最大の経済規模を誇るタミルナドゥ州です。主要産業は自動車や自動車部品、電子機器などで、州都であるチェンナイは「インドのデトロイト」とも呼ばれています。 中村知事: 「これからの投資、実需、それから人的交流、全てにおいて模索段階だと思いますけども、もう無視できない国ですから。ぜひきっかけ作りたいと思います」
訪問の目的は大きく2つ。一つは南インド経済の中心地であるタミルナドゥ州と経済交流の基礎を築くこと。そしてもう一つは、豊富な労働力をいかにして愛媛に招き入れるか。 県内企業の経営者、金融機関や外国人技能実習生受け入れ組合の関係者らが見守るなか、中村知事とタミルナドゥ州政府の関係者が協定書にサインを交わしました。 タミルナドゥ州政府 ラジャ商工相: 「魚の養殖や柑橘の栽培などの分野でぜひ技術協力をお願いしたいと思います。そうすれば私たちは間違いなく愛媛と人材を共有し、私たちが非常に得意とするIT分野を含む様々な分野で協力を図ることができるでしょう」