中国抜き世界一の人口大国に…“巨象”インドに活路を見出せるか!?愛媛の人材獲得戦略は?訪印のミッション団に密着
南インド最大の財閥会長に 知事や企業4社が県内技術をPR
今回のミッション団のインド訪問の目玉の一つが…南インド最大、7万3千人を超える従業員を抱える財閥「ムルガッパグループ」へのトップセールスです。 自動車部品の製造などの工業分野からインド最大の砂糖メーカー、さらに金融業まで28の事業を展開し、日本円で年間およそ1兆3000億円を売り上げるムルガッパグループ。
ムルガッパン会長: 「ムルガッパグループと日本との関係は私の祖父、曾祖父の代にさかのぼり、70年以上の歴史があります」 グループの会長を務めるムルガッパン氏は、インド経済界における重要人物です。 知事が愛媛の産業構造などについてプレゼンテーションを行ったあと、三浦工業やダイキアクシスなど県内企業4社が自社の事業や技術をアピールしました。 会談の中で一同が心を動かされたのが…
ムルガッパン会長: 「この資料をミウラサンに差し上げます」 インドにおけるビジネス展開の材料になればと、市場調査や取引先の候補となる企業のリストなどをムルガッパン氏が一社ごとに用意していたのです。 三浦工業 高橋会長: 「すごいアプローチをいただいたと思って非常に感謝してるし、インド事業は非常に難しいところはあるんで、慎重に考えることと、経済指標的には2004年に中国に進出した時と全く同じ状況になっているのでいいチャンスかなと」
整備士の「人材確保システム」実現へ足がかりを…インド側の反応は
ちょうどその頃、チェンナイ市内にある日産の販売店に愛媛日産の岡社長の姿がありました。 岡社長: 「日産のディーラーさんのための教育をここでやっている」 見学しているのは、現地の販売店や整備工場で働くスタッフ向けの研修施設です。 研修施設責任者: 「ここでは基本的に2日間コースのプログラムが行われています。販売会社のサービス向上を目的としています」 2019年、ミャンマーに自動車整備の基礎や日本語が学べる研修センター設立した岡社長。現地で育成した人材を技能実習生として迎え入れるシステムを確立しました。