【シンザン記念】ここから〝出世街道〟を突き進む!良血ジーティーマンが春に向け万全の反撃態勢
[GⅢシンザン記念=2025年1月13日(月曜)中京競馬場、芝1600メートル(3歳)] 月曜(13日)の中京メインは明け3歳馬によるGⅢシンザン記念。注目の追い切りは明日(9日)に予定している馬が多いため、中間の取材からとっておきの馬をピックアップする。 ジェンティルドンナやアーモンドアイなど数々の名馬を輩出してきたシンザン記念。今年も粒揃いのメンバーが顔を揃え、真冬の寒風を吹き飛ばすような熱戦が期待される。 中でも当欄が注目するのはジーティーマン。重賞初挑戦の前走・東京スポーツ杯2歳Sでは6着とほろ苦い結果に終わったが、「当時は夏の暑さの影響が尾を引いていたところも」(森山厩務員)。さらに、道中で頭を上げ折り合いを欠く場面があったことを踏まえれば、最後に伸び切れなかったのも致し方なし。この一戦だけで見限るのは早計と言えるだろう。 巻き返しに向けて、中間は放牧でひと息入れてリフレッシュ。昨年末に帰厩してからは順調に乗り込みを消化し、3日の1週前追い切りではウッド6ハロン80・4―11・3秒の自己ベストをマークした。「牧場からいい感じで帰ってきてくれて、状態や雰囲気は申し分ありません。体重はそれほど変わらないかもしれませんが、馬体にも張りが出て成長を感じます」(同厩務員)。動きはもちろん、中身の面からも反撃態勢は整いつつある。 新たにタッグを組む藤岡佑は先週の中山金杯を制覇と勢い十分。さらに、その金杯でコンビを組んだアルナシームは同馬と同じ父モーリス×母父ディープインパクトの血統構成。待望の重賞初制覇に向けて、人馬ともいい流れが“来ている”のは何とも心強い。 あとは抽選突破のわずかな運さえあれば…。祖母に08年の秋華賞馬ブラックエンブレムがいる良血が、伝統の出世レースを制して大舞台へ――。春へとつながる飛躍の走りを見せてくれるに違いない。
東スポ競馬編集部