「助けて」裏口に現れた子猫の兄弟は目が開かず低体温、衰弱していたが奇跡的に回復→猫家族一家まるごと保護
突然現れた子猫兄弟
シオンちゃん(5歳・メス)は ソルくん、ルナくん、リクくん(3歳・オス)の母猫。2020年8月、奈良県在住の谷さんのお父さんが、台所から外に出る扉を開けると、ソルくんとルナくんが並んで座っていたという。 【写真】保護当時は目やにで目が開かず、低体温症になっていた 「2匹とも目ヤニで目が開かない状態で、一目見て衰弱しているのが分かったので、父が緊急で保護しました。保護した日が日曜日でかかりつけ病院が休診だったため、県内の救急病院を探し、急いで連れて行きました」 とりあえず応急処置をしてもらったが、かなり酷い状態だと言われた。その日の夜は、家族で交代で様子を見て、翌日、朝一番にかかりつけ病院に連れて行ったという。 「2匹とも目の状態がかなり悪く、特にルナは、真夏にも関わらず低体温症になっていたので、少し厳しいかもと先生に言われました。低体温から回復させるため、家の中に決まったスペースを早急に作り、ソルとルナを動物用の電気カーペットの上に置いて毛布をかけ、とにかく体温が下がらないように注意しました。3時間おきにシリンジでごはんをあげ、まだ自力でトイレができなかったので排泄をさせ、家族で交代しながら看病して1週間過ごしました。」 1週間経った頃、獣医師に「低体温もなくなり危機は脱した」と言われた。ただ、目が開いても失明の恐れがあると言われたので、手放しで喜べるわけではなかったそうだ。 「先生の処置のおかげもあり、失明することもなく、瞬膜は残りましたが奇跡的に回復しました」 母猫のシオンちゃんともう1匹の兄弟猫のリクくんは、2匹を心配そうに探していた。その姿を見て、「親子兄弟を離れ離れにするのはかわいそうだ」と家族で相談し、ソルとルナを保護した翌日に保護することにした。リクくんは子猫だったので簡単に保護できたが、シオンちゃんは成猫なのでかなり難しかった。 「家族で考えました。大きな箱を用意し、その箱の中にリクを入れ、シオンがリクを心配して箱に入った瞬間に蓋をして捕獲しました」