「助けて」裏口に現れた子猫の兄弟は目が開かず低体温、衰弱していたが奇跡的に回復→猫家族一家まるごと保護
家族の猫愛が深まった
ソルくんとルナくんは状態が悪く、気をつけなければいけなかったので別のスペースに隔離した。リクくんは子猫だったこともあり特に警戒したり怯えたりすることはなく、母猫のシオンちゃんと一緒にケージの中で過ごしていた。 「シオンは2歳くらいの成猫だったので警戒心がかなり強く、ごはんもなかなか食べてくれませんでした。子猫のリクを守ろうと必死だったのを覚えています。」 シオンちゃんはメスなので、花の名前を付けようということになった。色々な花を調べ、「紫苑(シオン)」という花を見つけ、言葉の響きもきれいだったのでシオンにしたという。兄弟たちは自然に関係する名前を付けようと思い、リクくんは「陸」をカタカナに、ソルくんはスペイン語で「太陽」という意味、ルナはスペイン語で「月」という意味の名前にした。 シオンちゃんは、保護してから1年くらいは警戒心が強く、触ることもできなかった。今は、甘えるようになり、温厚な猫。リクくんは優しく面倒見がいい猫で、皆のお兄さん的な存在だ。ソルくん、ルナくんは臆病で怖がりな甘えん坊。ルナくんは少しヤキモチ焼きでもある。 保護して1年くらい経った頃、少し慣れてくれたと思っていた矢先、シオンちゃんが外に脱走した。 「野良生活も長かったのでもう保護をするのは難しいと思いながらも、数日探しました。でも、ある日、猫ちゃんたちのお部屋を見ると、何事もなかったかのようにちょこんと座って毛繕いをしていたのです。家族みんなで、ビックリしたと同時に笑ってしまいました。どこから入ったのか今でも分かっていません」 お父さんが20年間猫を飼っていたのだが、その猫が亡くなってから動物を飼うことはなかった。その後、14歳のパインちゃんという猫を迎えて以来、家族全員猫派になったという。 「パインちゃんだけの生活が長かったのですが、3年前にシオン親子を保護しました。それ以来、私たち家族の猫愛はより一層深まりました」 (まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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