【子育て】「公立」なのにこんなにお金がかかるのはナゼ?隠れ教育費の実態
子育てしやすい自治体を掲げる場合、「保育施設の充実」「医療費無料」「給食費無償化」などを掲げて移住者を増やす政策が行われています。子どものいる家庭の経済負担を軽減させる狙いがありますが、「子育てにかかるお金の問題」は子育て世代にとって大きなテーマです。 ◆【表】「6万5974円」の内訳まで詳しく見る(出所:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」) 成長すると今度は公立校か私立化という選択も家庭の経済事情を踏まえて進路進学を考えるようになります。 子どもの進学で一番お金が抑えられるのは「公立コース」です。義務教育期間である小中学校はもちろんのこと、高校でも「公立は私立に比べるとお金がかからない」というイメージが強いです。 しかし、公立でも予想外の出費はあります。そうした隠れた教育費はどのようなもので、どのような時にお金がかかるのか考えていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【公立でもかかる教育費】オール無料とはいかない公立小学校
文部科学省が行った「令和3年度 子供の学習費調査」によると、公立小学校に通う子供の1年間の学校教育費は6万5974円という結果になりました。公立小に通う子どもが2人いる家庭であれば2倍かかります。 学校教育費の一番多くを占めているのが学校給食費で、3万9010円となっていますが、しかし、給食費は自治体により異なるため文部科学省の調査結果よりも高いことも珍しくありません 制服のある公立小学校もありますが、そうではない場合は私服で通う小学校の方が多く、通学用の帽子、体操着以外は学校指定の物も少なく、そういう場合は出費が少なく済みます。 しかし、入学準備として算数セット、防災頭巾、絵具セット、鍵盤ハーモニカなどの購入で1年生は予想以上にお金がかかることもあります。しかし、学年が上がってからも書道セット、家庭科で使う裁縫セットや教材、実験キットなどの教材費は発生し、その都度支払いをします。 公立小の学校生活では、算数セット、体操着や絵の具セットは兄姉のお下がりで済ませられるものもあります。しかし、実験キットといった授業で使用する教材は学習指導要領に合わせたものにマイナーチェンジをしていることもあり、学校側が一括購入をして全生徒が同じものを使うため支払いは避けられません。 そして学年が上がると校外学習の回数も増えてバス代などの交通費を支払う回数も増加。しかも、昨今の燃料費高騰もありバス代も上昇傾向が続いており「思ったよりもかかる」ということがしばしば起きます。 このように「公立小に通うからお金はほとんどかからない」と思っていると、意外とお金がかかることに驚く方も少なくないです。