【子育て】「公立」なのにこんなにお金がかかるのはナゼ?隠れ教育費の実態
【公立でもかかる教育費】中学に進学すると制服や部活関連での出費が増加
公立小以上に隠れた教育費が発生しやすいのが中学校です。公立中学に通う子供の1年間の学校教育費は13万2349円と小学校の2倍程度増加します。 同じ義務教育期間ですが、私服から制服着用になり制服代という大きな出費が入学前に発生します。 この他にも上履きや体育館用の上靴も学校指定となります。そして、金額も決して安くはありませんし。学校の運動着も名前を刺繍するタイプだと近所のお兄さん、お姉さんのお下がりをもらうことも難しくなります。 給食費は3万7670円と小学校時代と比べて大差はありませんが、中学では部活動の存在が大きく、家庭によって教育費の支出が変わりやすいです。 運動部、部費はもちろんのこと強豪校であれば遠征や練習試合での移動もあります。親が車を出してもガソリン代は家庭の負担となります。この他、どのスポーツでも専用の道具やシューズの準備は必須です。 親世代には馴染みのなかった部活オリジナルのシャツやウィンドブレーカーを作り、購入するケースも珍しくありません。子どもが中学に進学すると「小学生の頃よりもかかる」と感じる方は少なくないです。 そして、運動部に比べて部費が抑え気味な文化部でも吹奏楽部の部費は楽器のレンタル代や修繕費、楽譜代も含まれるため、決して安くはないです。吹奏楽部や合唱部は強豪校になればエリア大会や全国大会出場をし、宿泊費が発生します。 夏休みは部活を引退した3年生を送る会や、結束力の強い部活ではみんなで遊びに行く機会もあり「臨時出費」も起きやすいです。 公立中学でも入部する部活次第では「公立だけど負担が大きい」ということになる可能性もあります。
【公立でもかかる教育費】修学旅行の支払いが積み立ててではないことも
小学校6年、中学3年生では学校生活の中でも大きなイベントである修学旅行に行きます。子どもにとっては楽しい行事ですが、親にとって気になるのが旅費です。 公益財団法人 全国修学旅行研究協会が今年2月に公表した「2023(令和5)年度 修学旅行の実施状況調査」によると、2泊3日の修学旅行にかかる生徒ひとりあたりの旅費は5万8461円から6万7880円でした(国内2泊3日で修学旅行を実施した2912校を対象として算出)。 修学旅行の旅費は毎月数千円ずつ積み立てる旅行基金の制度をとっている学校もあれば、一括または数回に分けて旅費を支払うことになっている学校もあります。後者の場合はまとまったお金を各家庭で準備する必要があります。 行き先により金額も上下しますが、物価高の高騰も受けて修学旅行にかかる費用は今後も上がると考えるのが無難です。 旅費の他にもお小遣いや交通費なども発生するため、子どもが無事に修学旅行に参加するためには数年単位で計画的に貯蓄していく必要があります。