【天皇賞(秋)】「前走GⅠ」×「1番人気」の強データに合致 宝塚記念組ドウデュースがイクイノックスに続く
決め手は「前走人気」
天皇賞(秋)のデータをまとめてみよう。 【好走率アップ】 A「美浦所属」 B「GⅠ勝利歴のある牝馬」 C「4歳 or 5歳」 D「前走が国内GⅠ」 E「前走3着以内 or 9着」 F「前走1番人気」 【好走率ダウン】 G「前走がオールカマー」 H「前走3番人気以下」 【連対馬なし】 I「6歳 or 7歳」 J「前走がGⅢ以下」 K「前走0.3秒差以上で勝利」 最多のプラスデータ4つを持っているのは、キングズパレス(ACEF)、ソールオリエンス(ACDE)、レーベンスティール(ACEF)の3頭。このうち、連対馬が出ていないJ「前走がGⅢ以下」に当てはまるキングズパレスは除外。このデータは【0-0-0-21】と母数も多い。 レーベンスティールは、好走率がいまひとつのG「前走がオールカマー」に該当し、これも本命には指名しづらい。一旦保留とする。ソールオリエンスはH「前走3番人気以下」に引っかかっている。同データの複勝率は7.6%と厳しい。 視点を変えて、割引材料が少ない馬に目を向ける。今回の登録馬でマイナスデータがないのは、ジャスティンパレスとドウデュース、ダノンベルーガ、リバティアイランド。ただし、ダノンベルーガ、リバティアイランドは前走海外だった。 海外組は過去15年で5頭と少ないとはいえ、すべて着外。2016年エイシンヒカリ(2番人気、12着)、22年シャフリヤール(2番人気、5着)、23年ドウデュース(2番人気、7着)といった有力馬も含まれていた点が気になるところで、本命印はつけづらい。ダノンベルーガとリバティアイランドは3番手以下とする。 ジャスティンパレスはプラスデータのCD、ドウデュースはCDFに該当。ドウデュースが持つF「前走1番人気」は、勝ち馬15頭中10頭が該当する強データで、複勝率も45%近くある。これを決め手にドウデュースを本命、同じく宝塚記念組のジャスティンパレスを2番手とする。宝塚記念で上位人気だった2頭。ちなみに、昨年は宝塚記念組のワンツーだった。 3番手以下だが、三冠牝馬が活躍しているレースでもあるので、3番手がリバティアイランド、4番手がダノンベルーガ。保留にしていたレーベンスティールは、1頭しか連対馬が出ていないオールカマー組とはいえ、連対率ゼロではないので可能性は秘めている。冒頭で書いたように「令和の盾男」ルメール騎手騎乗ということもあり、押さえておきたい。 ◎ドウデュース ◯ジャスティンパレス ▲リバティアイランド △ダノンベルーガ ×レーベンスティール 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 今回、本命としたドウデュース。これが、何度馬名を書いても、「ドゥデュース」とか、「ドゥーデュース」とか、どれが正解なのか、いまだに悩みます。英語表記は「Do Deuce(する+テニス用語)」とのことですが、これを覚えていても、カタカナに直すと間違うんですよね。以前、ホオキパウェーブという馬がいたのですが、「ホオキパウェーヴ」や「ホウキパウエーブ」など、何度指摘しても間違って原稿を送ってきた年配の人がいました。当時は「何で直らんかね」と思っていましたが、今ならその人の気持ちがよく分かります。
門田光生