「〇〇エキス」と言いながらタッチ 女子いじめた男子3人に京都地裁が賠償命令「ばい菌のごとく扱うに等しい」
京都市立小学校でいじめを受けて不登校になったとして、現在中学生の女子生徒が元同級生の男子3人を相手に、300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日までに京都地裁であった。 【地図】重大ないじめがあった京都市 松山昇平裁判長は訴えを一部認め、3人に計30万円の慰謝料を支払うよう命じた。 判決によると、元同級生3人は小学5年生だった2020年、女子生徒に対し、授業中にやじを飛ばしたり、避けたりした。女子生徒は5年生の冬以降、登校できなくなった。市教委は昨年7月、いじめ防止対策推進法の「重大事態」と認定した。 松山裁判長は、3人が「○○(女子生徒の名前)エキス」と言いながらタッチをし合ったり、女子生徒が触ったプリントの箇所を避けたりした行為は「他者をばい菌のごとく扱うに等しく、尊厳を著しく損ない人格権を侵害する言動」と指摘。当時の年齢を考慮しても許される程度を超え、違法とした。 一方、別に不登校の要因があったとも考えられるとし、心身の不調や不登校との因果関係は認めなかった。 3人のうち2人については、京都地裁が昨年6月、市立小時代に別の児童の持ち物を壊すなどしたとして、慰謝料計15万円の支払いを命じていた。