リヴァプールとの契約延長を望むサラー サウジ移籍を拒む理由の1つに元同僚マネの影響?
現行契約は来夏まで
エジプト代表FWモハメド・サラーはリヴァプールとの契約が残り1年となったことで、今後の去就が注目されている。 [動画]プレミアリーグ第3節 ユナイテッドVSリヴァプールのハイライト ここ数年、移籍市場が開くたびにサウジアラビアとの関係が噂されてきたサラー。これまで届いた巨額なオファーはリヴァプールによって断られてきたが、現行契約では来夏に契約満了を迎えてしまう。 サラーは今シーズンがリヴァプールでの最後の1年になると発言したが、開幕から3試合で3ゴール3アシストという圧巻の数字を残している。そんななか、ファブリツィオ・ロマーノ氏は、サラーはリヴァプールに残ることを強く望んでおり、今後、契約延長に向けた交渉が行われる可能性があると自身のXにて報じていた。 正式な契約延長の発表があるまでこの騒動は注目を集めるだろうが、地元紙『Liverpool Echo』によると、サラーがサウジアラビアへの移籍を拒む理由の1つに元チームメイトのサディオ・マネの現状が関係しているという。マネは昨夏にバイエルンからサウジアラビアのアル・ナスルへ移籍を果たしたが、サラーはサウジ移籍後、マネが評価を落としたことを懸念しているという。また、サラーは「たとえお金が増えたとしても、サウジアラビアでサディオのようになりたくない」とも語っているとのこと。 マネはアル・ナスルで公式戦50試合に出場し、19ゴール13アシストを記録しており、目立って成績が悪いわけではない。しかし、先日サウジアラビアへの移籍が決まったステーフェン・ベルフワインをオランダ代表監督ロナルド・クーマンが痛烈に批判したように、現状ではサウジアラビアへの移籍後、評価を上げた選手はほとんどいない。そしてサラーは観客動員数の少なさ、世界的注目度の低さ、サウジアラビアでのサッカーの全体的な水準を比較して検討した結果、リヴァプール残留を現在は望んでいるようだ。 またサラーがリヴァプール残留を強く願うもう1つの理由として家族の存在があるようで、奥さんや2人の娘は今の生活を楽しんでいるという点も大きいという。 32歳を迎え、ベテランと呼ばれる年齢になったサラーだが、今シーズンすでにピッチで示しているように衰えは感じられない。後継者探しは行う必要があるかもしれないが、サラーはまだまだリヴァプールに欠かせない存在か。
構成/ザ・ワールド編集部