宮城・塩釜市の魚市場の水揚げ代金のうち、約2億円が架空の会社に支払われていたとして、宮城県は魚市場を管理する塩釜市に対して業務改善に向けた措置命令を出した。 宮城県によると、塩釜市の「みなと塩釜魚市場」は、統合する前の2012年9月～2023年3月にかけて、水揚げ代金の一部 約2億1300万円を架空の会社に支払っていた。 2023年10月の匿名の情報提供をきっかけに、宮城県が調査を進めていたもので、不正取引した代金は架空会社を経由して、水揚げした漁船側にわたっていたという。 これを受けて、宮城県は 市場を管理する塩釜市に対して、再発防止策を講じて取引の透明性を確保するよう卸売市場法に基づく措置命令を、10日出した。 塩釜市は「重い事案として受け止めている。今後、再発防止策を講じて二度と同じような事案が発生しないように努める」と、コメントしている。