自家用大型トラックで無許可のまま有償で貨物運送をした疑い 建設会社と従業員の男ら2人が書類送検 岩手
国の許可を受けずに運送業務を行った疑いで岩手県一関市の建設会社と従業員の男ら2人が書類送検されました。 貨物自動車運送事業法違反の疑いで、2025年1月10日に書類送検されたのは、一関市の建設会社佐藤工業と従業員の47歳の男、それにこの男の友人で小売業の32歳の男です。 岩手県警によりますと、男ら2人は2024年10月2日から27日間の間、自家用の大型トラックを使って、無許可のまま有償で貨物運送をした疑いが持たれています。 警察によりますと、複数の顧客が佐藤工業に重機をはじめとした建設機器や建設資材などの貨物運送を依頼。 佐藤工業は建設業であるにもかかわらず国から許可を得ていない運送業務を請け負い、従業員の男が貨物運送をしていたということです。 また、従業員の男の手が回らない運送業務については、友人の小売業の男が手伝っていたということです。 佐藤工業と仕事を依頼した顧客はそれぞれ、違法行為だと分かっていたとみられています。 佐藤工業が請け負った違法な運送業務は岩手・宮城・山形の3県にまたがり、警察は合わせて8回の違法な運送業務を確認しているということです。 また、こうした違法行為で合計30万円ほどの収入を得ていて、このうちの一部は小売業の男が得ていたとみられています。 事件は一般の人から「白ナンバーで貨物運送をして、収入を得ているようだ」との通報を受け、警察が捜査したところ発覚。 容疑が固まったため、一関警察署は佐藤工業と2人の男を1月10日付けで盛岡地方検察庁一関支部に書類送検しています。 取り調べに対し、2人の男は「収入を得るためにやってしまった」と話し、容疑を認めていて、警察が余罪や事件のいきさつを詳しく調べています。
岩手めんこいテレビ