小池都知事が記者会見11月1日(全文1)法的に勝てる可能性は極めて少ない
タフな交渉を頑張ってくれた職員に礼を言いたい
IOCからの説明、なお足りない部分あります。私たちとしても、どうしても納得いかない部分あります。なのですが、今申し上げた部分では意見が一致したところということで確認をしておきたいと思います。そもそも、もう決まったんですよと言い放っている相手に対して、タフな交渉であったことは事実だと思います。それぞれの現場で頑張ってくれた職員にもお礼を言いたいと思います。 そして調整委員会では、いろんな角度から議論がなされました。法的な問題はどうか、財政的な問題はどうなのか、技術的な暑さ対策はどうなのか。整理ができた項目もあると認識をしておりますけれども、やはり最後まで残る問題というのが、マラソンに対しての都民の期待、そして準備に心血を注いでこられました沿道や関係者の方々の思いでございます。 どうしたらこうした都民の皆さんに、思いに応えられるのかどうかということで、これまで皆さんからのお声を頂戴してきた。そういった都民の皆さんの思いを直接IOCに投げ掛けたわけであります。そうしましたところ、今朝IOCのバッハ会長からメールを頂戴いたしました。今朝というか、深夜でしたけれどもね。内容は、IOCと東京都が一緒になって、東京のオリンピックマラソンコースを活用して、もうすでに決まっているところ、これを活用して、2020オリンピック・パラリンピックのあと、大会のあとでオリンピックセレブレーションマラソンを開催したいという考えを頂戴いたしたわけであります。これは、そもそも私から都民の思いに応えてくださいというリクエストをお願いしておりまして、それを踏まえてバッハ会長から真摯なメッセージを頂いたということだと受け止めております。具体的な企画につきましては、これからIOCとの間で検討していきたいと考えております。
夏季五輪の開催時期を議論すべきだ
それから最後ですけれども、将来に向けての問題点についても指摘をさせていただきました。オリンピックの経費の問題などを考えますと、もうある意味周知の事実として、7月、8月というのが動かしにくいということは重々、私も存じております。ところが、オリンピック開催の前提条件にこの7月、8月でフィックスということになりますと、今後の大会、2024年はパリ、そして2028年はロサンゼルスとすでに決まってはおりますけれども、そのあとの、それこそ持続可能なオリンピックの大会、これらについては北半球の都市のどこをとっても過酷な条件になることが避けられないのではないかということ、さまざまな大会に関係する事情を十分理解しつつということを今も申し上げましたけれども、近年の地球温暖化や気候変動の現状を考え、また、毎年、世銀が自然災害の、何もしない場合にはどれぐらい損害が出て、被害が出てという、これは定期的に発表もされているんですね。 私が昔そういったことに携わっていたときのシミュレーションをかなり前倒しできているのではないかということを考えますと、4年に1回のこのスポーツの祭典も、なかなか7月、8月のこの時期というのは難しいのではないか。いやいや、もう10月にやったとしても、これだけ台風が来ているんだから同じでしょうと、いろんな議論があると思いますけれども、議論をすべきだと思います、この点について。ということで最終的に私、加えさせていただいたのが、この課題でございます。 ということで、私のほうから今日の会議、4者協議に臨んだ、そのご報告を皆さま方に、まず1点させていただいたところでございます。