「厚生年金と国民年金」の違い。一覧で目安受給額をチェック!【最新ニュースを追う】
日本の公的年金は「厚生年金」と「国民年金」の2種類に分かれます。 加入者や年金額など、どのような違いがあるのでしょうか。 ◆【一覧表】厚生年金はいくら?国民年金との違いも「図」でわかりやすい 今回は、厚生年金と国民年金の受給額や受給額について解説します。 記事の後半では、厚生年金にまつわる最新ニュースを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金と国民年金について
厚生年金と国民年金では、加入者や毎月支払う保険料が異なります。 それぞれの特徴について確認しましょう。 ●国民年金とは 国民年金は、国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する公的年金です。 加入者の属性に応じて、第1号被保険者から第3号被保険者のいずれかに分類します。 国民年金の加入者には、以下の年金が支払われます。 ・老齢年金 ・障害年金 ・遺族年金 加入者のうち、第1号被保険者は国民年金の保険料を自身で負担する必要があります。2024年4月以降の保険料は月額1万6980円です。 ●厚生年金とは 厚生年金は、会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入する年金です。 国民年金に比べて、将来的な受給額は一般的に高くなります。 ただし、厚生年金は報酬をもとに保険料が決まるため、加入者ごとに保険料は異なります。 では、国民年金と厚生年金はいくら受け取れるのでしょうか。国民年金と厚生年金の平均受給額を確認します。
厚生年金と国民年金の受給額
厚生年金と国民年金の受給額について、厚生労働省が2023年12月に発表した「厚生年金保険・国民年金事業の概況」から解説します。 ●厚生年金の受給額 厚生年金の受給者平均年金月額は、2022年度末時点で14万4982円でした。 現役時代の報酬ごとに支払われる厚生年金の目安額は、以下のとおりです。 ・報酬54万9000円:年金額18万6104円 ・報酬43万9000円:年金額16万2483円 ・報酬32万9000円:年金額13万8862円 ・報酬37万4000円:年金額14万8617円 ・報酬30万円:年金額13万2494円 ・報酬22万5000円:年金額11万6370円 ・報酬14万2000円:年金額9万8484円 ※厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点(2)」より では、国民年金の受給額について確認しましょう。 ●国民年金の受給額 国民年金の受給額は、保険料を納付した期間によって決まります。 国民年金の満額は2024年度で月額6万8000円です。このように支給される年金額は、物価や賃金の推移に合わせて毎年変動しています。 厚生労働省の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額は5万6428円でした。 以上から、年金の受給額は加入している年金制度によって異なります。年金制度は、財政や生活実態を踏まえながら改正することがあるのです。 では、年金制度にかかわる改正や検討されている内容について確認しましょう。