「グッドデザイン賞」審査の舞台裏に密着! 時代と共に変わるデザインの役割とは!?【Bizスクエア】
タイガー魔法瓶 今井克哉さん: デザインは顧客がまず触れていただく一番の接点。顧客目線に立った、顧客のためのデザインが重要。見た目ももちろん、時代としては環境に優しい商品も必要。時代の趨勢に合わせたものを作り続けていくということがデザインの使命。 グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会の深野弘行理事長は、デザインの意義について… 日本デザイン振興会 深野弘行 理事長: 競争力であったり、企業の社会的な価値を高めるものであったり、企業の社会的責任を果たすものであったり、非常に多様な意味を持っているものだと思う。 そしてデザインには「社会課題を解決する力」があるという。 日本デザイン振興会 深野弘行 理事長: グッドデザイン賞は、まさに出発点みたいなものなので、いろんなアイデアやデザインの芽が出てきて、それが発展し、少しでも社会を住みやすい、良いものにしていく。 ■メイド・イン・ジャパンを支えた 「グッドデザイン賞」の変遷 これまでの主な受賞作を振り返る。1950年代は家事に革命を起こした「電気炊飯器」。80年代は自動車や家電製品など、メイド・イン・ジャパンの進化とともにあった。その後はデザインの領域がモノからコトへと変わっていき、最近は活動やサービス全体が評価されることもある。 ――元々「グッドデザイン賞」とは、日本製品がより良質なものになるように「性能はいいが、センスがちょっと」というものをブラッシュアップしていくための賞だったような気がするが、時代とともに役割も変わってきているのか。 明星大学経営学部教授 細川昌彦 氏: おっしゃる通り。今は1つ1つの製品だけではなく、Apple製品を見たらわかると思う。Apple製品は、スマホがあるが、それではなく、Apple Storeがあり、かっこいい店作りというのも全部デザイン。そうすると「企業のブランドメッセージは何」というかっこよさが全体にある。最近、経産省で「デザイン経営」がキーワードになっている。製品だけではなく、もっと広くやることが経営の根幹になっている。
――デザインを通してビジネスのストーリーが見えてくるし、デザインの中に課題を解決するポテンシャルがある。 明星大学経営学部教授 細川昌彦 氏: そこにメッセージがこもっている。 (BS-TBS『Bizスクエア』 11月16日放送より)
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